Mew はバージョン2から mule への対応を止め、 xemacsへ一本化しました。 Mew2 や Mew3 を使うには、xemacs へ移行しましょう。
また、Mew2 から IM が廃止されて lisp に一本化されました。 IM のインストールは必要ありません。 設定はすべて、xemacs の設定ファイル (~/.emacs とか ~/.xemacs/init.el とか) でします。
用意するもの
展開して Makefile を環境に応じて書き換えます。
% tar zxvf mew3.2.tar.gz
% cd mew-3.2
% vi Makefile
Makefile で気を付けるのは、EMACS と elispdir の設定でしょう。
EMACS = xemacs
elispdir = $(prefix)/lib/$(EMACS)/site-lisp/mew (インストール先。好きに指定してOK)
編集が終ったら、make, make install です。
% make
% make info
% make jinfo
% su
Password: ...
# make install
Mew を使うための .emacs の基本設定は次の通りです。赤字の箇所は各々の環境に合わせて設定して下さい。
;; パス設定。上の Makefile で elispdir に設定したディレクトリを書く (setq load-path (cons "/set/your/mewdirectory/" load-path)) ;; アイコンへのパス設定 (setq mew-icon-directry "/usr/local/lib/xemacs/xemacs-packages/etc/mew/") ;; Mew の起動 (autoload 'mew "mew" nil t) (autoload 'mew-send "mew" nil t) ;; ドメインの設定 (setq mew-mail-domain-list '("set.your.domain")) ;; メイルボックスの指定(qmailなどMaildir 形式の時) (setq mew-mail-path "/set/your/Maildir") ;; SMTP (送信用)サーバ (setq mew-smtp-server "set.your.smtpserver") ;; POP (受信用)サーバ(必要なら) (setq mew-pop-server "set.your.popserver") ;; POP パスワードをキャッシュしておく(必要なら) (setq mew-use-cached-passwd t) (setq mew-passwd-lifetime 10) ;; 単位は10分。10x10=500分
/set/your/mewdirectory/ は、インストール時に elispdirで指定した場所です。 $(prefix) は /usr/local に、$(EMACS) は xemacs に読み直してください。 つまり、上の elispdir によるインストールをしたなら、 /set/your/mewdirectory/ のところは /usr/local/lib/xemacs/site-lisp/mew/ とします。
上の節の記述のうち、APOP に関連した最後の5行(コメント行含む)を消します。 代わりに、次の3行を追加します。上と同様、/set/your/Maildir の箇所は各々の環境に合わせて変更してください。
(setq mew-mailbox-type 'mbox) (setq mew-mbox-command "incm") (setq mew-mbox-command-arg "-d /set/your/Maildir")
Mew のバージョン1からバージョン2移行に移行するときには、 アドレス帳を移しておく必要があります。 ~/.im にある Addrbook や Aliases というファイルを ~/Mail (もしくは ~/Maildir) に Addrbook という名前で移しておきます。 書式は同じです。添付の pdf ファイルを C-c C-e で見ようとすると xpdf が起ち上がります。 これを acroread に変更したい場合は、次の1行を .emacs に書きます。
(setq mew-prog-pdf '("acroread" ("-geometry" "+0+0") t))