XEmacs21 をインストールしてみました。 日本語設定なども含めた、導入記です。
参考サイト
port ではうまく行かなかったので、package でインストール。 package の名前は、
editors/ja-xemacs-sumo-canna+freewnn-21.1.14.tgz。
sumo の意味はよく分からなかったが、 いろいろな elisp のパッケージも入る、 という程の意味らしいです。
XEmacs でも canna は使えます。 canna の起動/終了は、default では Ctl-(バックスラッシュ) であって、 Ctl-o ではありませんが、 .emacs に設定を書けば Ctl-o にできます。が、困った問題があって、 メニューバーを日本語にしようと思うと、 xim に Ctl-o を取られて canna の起動/終了は Ctl-\ に戻ります。 この解決法は3つです。
ここでは、どちらもあきらめない 3. の方法について述べます。
- Ctl-o での起動/終了をあきらめる
- 日本語メニューバーをあきらめる
- XEmacs を make し直す
XEmacs の手動インストール
ここでは、パッケージをインストールしてあるとして その後の作業について述べます。
正式なインストールマニュアルもありますので、 そちらもご覧下さい。XEmacs のソースを http://www.xemacs.org から取って来て、 適当な場所で展開します。
% cd /somewhere
% zcat /somewhere2/xemacs-21.1.14.tar.gz | tar xf -
% cd xemacs-21.1.14
このあと、./configure, make, make install ですが、 ./configure にオプションをつけて xim を入れないようにします。
% ./configure --with-mule --with-xfs --with-xim=no --with-wnn --with-canna --site-includes="/usr/local/include" --site-libraries="/usr/local/lib" (一行で書く)
% make
% su
Password:
# make install
--with-xim=no で xim を排除しています。 ついでに --with-wnn で wnn も使えるようにしています。 ./configure のオプションについては、 ./configure --help か Configure を参照して下さい。
トラブルシューティング
一般ユーザでは make に失敗することがあるかもしれません。 そんなときは、root になってから make; make install しましょう。xemacs 起動時に、~/.xemacs-options がないといって文句を 言われるかもしれません。そんなときは、カラのファイルを 作っておきましょう。
% touch ~/.xemacs-options
port の AUC TeX はちと古いので、 http://mirrors.sunsite.dk/auctex/www/auctex/ からソースを持って来て手動コンパイルする。 [2002/07/04]現在の最新バージョンは、11.11 です。適当な場所で展開した後、Makefile を次のように変更する。
EMACS=emacs -> EMACS=xemacs lisp: $(ELC) $(AUCSRC) $(STYLESRC) ->lisp: $(ELC) $(AUCSRC) $(STYLESRC) tex-jp.el CONTRIBELC = bib-cite.elc -> CONTRIBELC = bib-cite.elc font-latex.elc tex-jp.elcまた、日本語の tex として jlatex より platex の方を優先させるため、 tex-jp.el の中で次の変更を行う。
29、30行目 (list "jLaTeX" "jlatex '\\nonstopmode\\input{%t}'" 'TeX-run-LaTeX nil t) をコメントアウト。AUC-TeX 11.10 では、つぎのようにします。
70行目: ("." "jlatex"))) -> ("." "platex"))) 104行目: (defvar japanese-LaTeX-command-default "jLaTeX" -> (defvar japanese-LaTeX-command-default "pLaTeX"この後、make します。
# make
# make contrib
# make install
# make install-contrib
# make install-info
最後に、/usr/local/info/dir に次の1行を足します。
* AUCTeX: (auctex). A much enhanced LaTeX mode for GNU Emacs. .emacsにAUC TeX が起ち上がるように 設定して、XEmacs を起ち上げ直す(か、M-x load-file して .emacs を指定 する)と、AUC TeX が使えるようになる。。。はずなんですが、 うちでは advice がないといってうまく行きませんでした。 これは、advice.el が見つからなかったためです。 つまり、load-path に advice.el がないわけですね。 うちの場合は、load-path を通すことで解決しました。
~/.emacs
(setq load-path (cons "/usr/local/lib/xemacs/xemacs-packages/lisp/xemacs-base/" load-path))参考サイト
HTML テキストを書くときの支援ソフトです。Lisp で書かれています。まず、html-helper-mode のページから、ソースを取ってきます。 適当な所で展開し、tempo.el と html-helper-mode.el を Emacs-Lisp 置場に 置きます。/usr/local/share/emacs/site-lisp/ とか、 /usr/local/lib/xemacs/site-lisp/ になると思います。 あとは、~/.emacs (ver. 21.4.12 では ~/.xemacs/init.el)に 次の2行を書けばOKです。
(autoload 'html-helper-mode "html-helper-mode" "Yay HTML" t)
(setq auto-mode-alist (cons '("\\.html$" . html-helper-mode) auto-mode-alist))
色がつかなくってヤダ、と言う場合には、font-lock をしましょう。 html-font.el を取ってきて、先ほどの html-helper-mode.el などと同じ場所に置きます。 そして、~/.emacs で先ほどの2行の前に次の1行を加えておきます。
(add-hook 'html-helper-load-hook '(lambda () (require 'html-font)))
参考サイト
- http://www.santafe.edu/~nelson/tools/ (html-helper-mode のホームページ )
- http://www.santafe.edu/~nelson/tools/keybindings.html (キーバインド)
XEmacs と mule は同じ設定ファイル .emacs を読みにいきます。 それぞれ個別の設定が必要な場合もありますが、 いちいち手動で切替えるのは面倒です。 そこで、.emacs に細工をして、XEmacs から読み込んだときは XEmacs 用の、mule から読み込んだときは mule 用の設定ファイルを 読みにいくようにします。
~/.emacs (cond ((featurep 'xemacs) (load "~/.xemacs.el")) ; for XEmacs (t (load "~/.mule.el")) ; for mule=Emacs19.34 )上の例では、XEmacs 用設定ファイルとして ~/.xemacs.el を、 mule 用設定ファイルとして ~/.mule.el を読みにいくようにしています。
- メニューバーを日本語にする
環境変数 LANG または LC_ALL を ja_JP.EUC に設定する
- NeXT 風アイコンに変更する
ftp://ftp.coe.uga.edu/users/jae/windowmaker/NeXT.XEmacs.tar.gz を取って来て、解凍して、アイコンの xpm ファイルをコピーする参考サイト: http://member.nifty.ne.jp/chiari/freebsd/softinst.html
% tar zxf NeXT.XEmacs.tar.gz
% su
Password:
# cd NeXT.Emacs/xemacs-icons/* /usr/local/lib/xemacs-21.1.14/etc/toolbar/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; パスの設定 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; (setq load-path (cons "/usr/local/lib/xemacs-21.1.14/lisp/" load-path)) (setq load-path (cons "/usr/local/lib/xemacs/xemacs-packages/lisp/xemacs-base/" load-path)) (setq load-path (cons "/usr/local/lib/xemacs/mule-packages/lisp/mule-base/" load-path)) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; 日本語環境 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; canna の起動 (select-input-method "japanese-canna") ;; C-o で canna が起ち上がるようにする (global-set-key "\C-o" 'canna-toggle-japanese-mode) ;; フォントの設定(デフォルトでは小さくて角張っている) (set-face-font 'default "-*-fixed-medium-r-normal--16-*") (set-face-font 'bold "-*-fixed-bold-r-*-*-16-*") ;; フォントを例えばみかちゃんフォントに変えたい場合 (set-face-font 'default "-misc-mikachan-medium-r-normal--*") ;; 行間を広くする (set-specifier minimum-line-ascent 3 nil 'x) (set-specifier minimum-line-descent 5 nil 'x) ;; 漢字モードを EUC にする (set-language-environment "japanese") (set-default-file-coding-system 'UTF-8-unix) (set-buffer-file-coding-system 'UTF-8-unix) (set-terminal-coding-system 'UTF-8-unix) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; AUC TeX ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; パス設定 (setq load-path (cons "/usr/local/share/emacs/site-lisp/auctex" load-path)) ;; AUC TeX を起動する (require 'tex-site) ;; 日本語環境も起動する (require 'tex-jp) ;; デフォルトで日本語 LaTeX 環境にする (setq TeX-default-mode 'japanese-latex-mode) ;; デフォルトスタイルを jarticle にする (setq-default japanese-LaTeX-default-style "jarticle") (setq-default TeX-master nil) (setq TeX-parse-self t) (setq TeX-auto-save t) ;; 各種カスタマイズ (setq LaTeX-figure-label "fig:") (setq LaTeX-table-label "tab:") (setq LaTeX-section-label "sec:") (setq LaTeX-default-style-options "a4,12pt,dk") (setq LaTeX-float "hbtp") ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; その他 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; 背景色をアイボリーにする (set-face-background 'default "Ivory" nil '(x color)) ;; 下のバーに時刻を表示する (display-time) ;; メニューバーを隠す (set-specifier menubar-visible-p nil) ;; アイコンを隠す (set-specifier top-toolbar-visible-p nil) ;; メニューバーで行った変更を .emacs に保存する (setq options-save-faces t) (cond ((and (string-match "XEmacs" emacs-version) (boundp 'emacs-major-version) (or (and (= emacs-major-version 19) (>= emacs-minor-version 14) (= emacs-major-version 20)) (fboundp 'load-options-file)) (load-options-file "~/.xemacs-options")))最後の行の ~/.xemacs-options は始めは存在しません。 で、ないと XEmacs に「ないよ」と言って怒られるので、 空ファイルを作っておきましょう。
% touch ~/.xemacs-options
参考サイト