FreeBSD と X のインストール

FreeBSD のインストールには幾つか方法がありますが、 ここでは先ほど作った Bootable な CD-ROM からのインストールを紹介します。


起動

Bootable な CD-ROM を ドライブに入れて再起動します。

トラブルシューティング

フロッピーまたは CD-ROM からインストーラが起ち上がらない時は、 BIOS の設定を疑って見ます。 再起動してすぐ、マシンのメーカーなどの表示が出ている時に [F1] キーを押すと BIOS 設定に移ります。 ここで、「どこから起動するか」という項目がありますので、 ここでは CD-ROM から起動できるように設定し、 設定を保存・終了します。

デバイス情報の編集

さしあたり、何もしないでそのままリターンしてしまいましょう。 FreeBSD (+ PAO) のカーネルさんが接続されたデバイスを検知していきます。

インストーラの言語の選択(PAO 版のみ)

このページを見ている人なら、Japanese でよいでしょう。 もちろん、English でも構いません。

PC カードのためのアドレス指定(ノートのみ)

大抵 Default のままで大丈夫のようです。

PC カードが使用「できない」IRQ の指定(ノートのみ)

サウンドカードや CardBus などを積んでいなければ Default でよいでしょう。

トラブルシューティング

Toshiba DynaBook SS 3380 CT では、CardBus を積んでいるために、ここで [Option 3 IRQ 1-9 (例:CardBus マシン)] を選ばないと IRQ が衝突してインストール時に PC カードがうまく使えませんでした。

SHARP Mebius PC-FJ20 では、上の設定でインストール時は PC(Ethernet) カードが使えていたのですが、 再起動後は使えなくなってしまいました。曰く、
「メモリのアロケーションに失敗したです」
これもどうやら IRQ が衝突しているのが原因らしいです。

ここからは推測ですが、SoundBluster が IRQ 5 を使うように なっているのですが、これとアクティブにしている Ethernet カードデバイスで IRQ 5 を使っているのが ぶつかっているのではないかと思います。 差し当たって IRQ 5 を使う Ethernet カードデバイスを カーネルコンフィギュレーション で使わないようにしたら今のところ ed0 (IRQ 10) は 使えている模様です。

でも大外れかもしれないのであまり信用しないで下さい。 この設定でも使えない Ethernet カードもあることですし。。。

/stand/sysinstall メインメニュー

日本語キーボードを使っている場合は、K Keymap で 日本語 106 キーボードを選んでおくと便利でしょう。 ただし、英語 101 キーボードに慣れ切っちゃってて 「表示と入力が違っても大丈夫」な人は そのまま英語キーボードの方がよいでしょう。 (著者はそうです)

その後、2 Novice でインストールします。

fdisk による FreeBSD 領域の確保

次に fdisk が立ち上がります。 pfdisk での FreeBSD 領域の確保に失敗した人は、 ここで FreeBSD 領域を確保します。 やり方は簡単で、FreeBSD 領域にしたい場所 (2こ目のスライスならば表の3行目)にカーソルを持って行き、 D でスライスを削除して C で新たに作成するだけです。

ちなみに、FreeBSD の ID No. は 165 です。

ブートマネージャーの選択

Windows と共存させている人は、一番上の BootMgr, FreeBSD しかいれない人は、Standard でよいでしょう。

disklabel によるパーティションの切り分け

さて、めでたく FreeBSD 領域が確保されたら次は パーティションの切り分けです。 好きに切っていいんですが、A を押すとお勧めの切り方がでて来ます。 それを見て考えればよいでしょう。 ちなみに、著者のノートは次のように切りました。
区画 マウント位置 容量 NewFS
wd0s1 < none > 3506MB DOS
wd0s2a / 50MB UFS Y
wd0s2b swap 260MB SWAP
wd0s2e /var 20MB UFS Y
wd0s2f /usr 1500MB UFS Y
wd0s2g /home 2475MB UFS Y
一番上が Windows 領域で、それから下が FreeBSD 領域です。

DOS 領域を FreeBSD から参照するには?

Windows 領域を FreeBSD から見られるようにするためには、 wd0s1 を /dos などにマウントしておきます。 wd0s1 の行にカーソルを合わせて、M とうち、 マウントポイントを /dos とします。 すると、< none > が /dos に変わり、 インストール後は /dos 下で Windows のファイルが参照できます。 ただし、このままだと DOS 領域がいつも自動的に /dos に マウントされます。

手動で必要な時だけマウントするには?

/etc/fstab で次のように変更します。
/etc/fstab
/dev/wd0s1 /dos msdos ro,noauto 0 0
手動マウントの仕方は、
# mount /dos
です。

FreeBSD と X のインストール

「X-Kern-Developer」を選んでおけば大抵おっけーですが、 ハードディスクに余裕のある場合は豪快に「All」でもよいです。

「カスタム」でファイルを選択するときの 一例は以下の通りです。 それぞれスペースキーで選択して行きます。 src と XFree86 はスペースキーを押すと、 さらに詳細な選択画面に変わります。

基本部分 bin,compat1x,compat20,compat21,compat22,dict,doc,info,man
src sys
XFree86・基本 bin,cfg,lib,man,prog,set
XFree86・サーバ VGA16,自分のマシンのサーバ(筆者の場合は SVGA)
XFree86・フォント fnts,non

システムソースは後にカーネルの再構築をするために 必要になりますので、入れておいて下さい。 VGA16 サーバは X の設定をするときにXF86Setup が使います。

インストールメディアの選択

CD-ROM が使えるならば、これが一番便利で速いです。 ただ、最新の FreeBSD をインストールしたい、とか CD-ROM が使えない、などの場合は他の手段 (例えば、FTPインストール) を考えます。 選ぶと、「本当にいいんですか?」という警告の後に ディスクのフォーマットとインストールが始まります。

うまくいくと、「おめでとう!」の文字とともに インストールが終了し、設定に移ります。


FreeBSD の部屋


Apr. 1, 2000