FreeBSD 領域の確保

このページは、FreeBSD と Windows とで 1台のハードディクスを共用しようとする人にのみ必要なページです。
なお、ここの作業は危険であるため、 必ず必要なデータのバックアップを取ってから行って下さい。 また、著者は有形無形の損害に対し一切の責任を取りませんので、 自己の責任において実行して下さい。

Windows がすでにインストールされているマシンのハードディスクに FreeBSD 領域を確保するためには

ことが必要です。

用意するもの


スキャンディスク

まず、「スキャンディスク」してハードディスクに損傷がないか調べます。 「自動的に修復」を選んでおくとよいでしょう。

defrag

defrag は DOS 領域に散在しているファイルなどをかためて ディスクを最適化する作業です。これは
/スタート/プログラム/アクセサリ/システムツール/デフラグ
というところにあるのでこれを叩けばOKです。 ただし、結構時間がかかりますのでお茶でも飲んでて下さい。

fips

8GBを超えるハードディスクには fips は 使用しないで下さい。 8GB 以前の内容を壊してしまいます。

いよいよ fips です。失敗したらかなりいや (Windows を再インストールする)なので心して使用して下さい。 必要なデータはバックを忘れずに。 さて実行は、先ほど作った Windows 起動ディスク + fips.exe + pfdisk をフロッピードライブに入れ再起動します。 A:\> というプロンプトが出ていると思いますが、ここで
A:\> fips
と打ちます。
A:\> Press any Key
という文字がでたら何か叩きます。次に出て来た質問には、 何番目の(ハード)ディスクが対象であるかを答えます。 1台しかない場合は、当然「 1 」と答えます。
Which Drive (1=0x80/2=0x81)? 1
このあと、情報が流れて来ますが、行の最後が 「OK」 となっていれば 気にしなくて良いでしょう。結構時間がかかります。 バックアップを取るか?という質問がありますので、 必要な場合はぜひともバックアップを取っておいて下さい。

ここまで進んだら、新しいスライスの大きさを定義します。

    ↑	  新スライスの容量を約10MB増やす
    ↓	  新スライスの容量を約10MB減らす
    ←	  新スライスの容量を約1MB増やす
    →	  新スライスの容量を約1MB減らす  
を使って決めましょう。 新スライスの容量を決めて Enter を打ち、、 覚悟がついたら続く質問に「y」と答えて祈ります。 うまくいけば縮まった DOS 領域と新しく作ったスライス(DOS領域)の 2つができているいることでしょう。うまくいきましたか?

pfdisk の代わりに、PRESIZER.EXE を使っても構いません。 使い方は、 かつをぶし さんのサイト内に詳しくのっています。

pfdisk

fips に続いて、pfdisk をします。 対象のディスクが1台目の場合は
A:\> pfdisk 0
と打ちます。2台目だったら
A:\> pfdisk 1
です。すると、
pfdisk>
というプロンプトが出てきます

まず、「L」 コマンドで現在の状況を見て見ましょう。 新旧のスライス両方とも左から2列目、ID 番号のところが DOS 領域を表す 6 になっていますか? 新しく作った FreeBSD 用の領域の ID 番号を FreeBSD の ものに変えてあげましょう。
pfdisk> 2 165 xxx yyy
左から、2番目のスライス・FreeBSDのID番号(165)・ 「L」コマンドで見た 2 番目のスライスの3列目・4列目 とします。これを実行し、問題がなければ 「L」コマンドで確認した上で「W」コマンドでハードディスクに 書き込み、「Q」コマンドで pfdisk を終了します。

トラブルシューティング

実は、Toshiba DynaBook SS 3380 CT では pfdisk に失敗しました。
Error: bad argument: last >= cyls
と言って怒られてしまいます。 これは pfdisk の仕様の問題らしく、 こうなったら pfdisk による FreeBSD 領域の宣言は諦めましょう。

でも問題ありません。 後に、FreeBSD をインストールするときに fdisk で ディスクの ID を変更しますので、 ここは気にせずちゃきちゃき進みましょう。


FreeBSD の部屋


Dec. 17, 2001