第70回:11月13日(土)15:00から
京大工学部8号館3階南演習室
山口義幸(京都大学)
『空間一様背景場上に現れるクラスターを初期状態から予測する』
長距離相互作用系は、熱平衡状態に至る前に準定常状態と呼ばれる状態に
長時間トラップされる。与えられた初期状態がどのような準定常状態に
到達するかは、Lynden-Bellの統計力学によって予測することができる。
しかし、この統計力学では空間的に一様な準定常状態に到達するはずの
初期状態に対して、クラスターが発生することが報告されている。
本発表では、与えられた初期状態に対してこのクラスター状態を
予測する理論を現象論的に構成する。

Last modified: Tue Nov 9 17:21:21 2010