二個の剛体球が容器の中に入っている体系を統計力学的に考察する。 この体系の保存量は容器の形に依存する。 例えば、長方形型の容器ではエネルギーのみが保存するのに対し、 円形容器ではエネルギーの他に全角運動量も保存する。 そしてこれらの保存量は温度や圧力のような熱力学的な量に影響を及ぼす。 本セミナーでは二体剛体球系の圧力や温度を位相空間体積より求め、 それを分子動力学シミュレーションと比較した結果を紹介する。