第14回:7月10日(土) 15:00
京大工学部8号館3階南演習室
小林泰三(立命館大学物理)
『2Dモースクラスターの動力学(クラスターサイズ依存性)』
※清水寧、池田研介、澤田信一(関学)との共同研究
原子数が千個程度までの微小なクラスターでは、
バルクとは異なる様々な性質が知られている。
その中から我々は、保田-森らによって発見された
自発的合金化現象の理論的解明に取り組んでいる。

我々は、自発的合金化現象をクラスターに於ける原子拡散として捉え、
クラスター表面での拡散と、クラスター中心部に向かう拡散の
二つのタイプに分類できる事を示した。
本講演の前半では、この二つの拡散に付いて議論する。

クラスター固有の原子拡散が明らかになったので、次に
どの程度の大きさのクラスターからこの様な拡散が見られるのか、
すなわち、クラスターはどの大きさからクラスターになるのかを議論する。

Last modified: Thu Jul 8 11:00:04 2004