第6回:9月6日(土) 15:00
京大工学部8号館3階南演習室
山口義幸(京都大学)
『分布関数で見る平均場相互作用ハミルトン系の緩和』
長距離相互作用系の典型的な例として平均場相互作用系を取り上げ、
系の緩和の様子を一体分布関数の時間発展として議論する。
まず自由度が無限のときに分布関数が従う Vlasov 方程式の
定常性および安定性によって、有限自由度の分布関数を特徴付けする。
初期分布は速やかに Vlasov 方程式の安定定常解に対応する分布に移行し、
有限自由度効果によって安定定常解を移り変わりながら
平衡状態へ達することが見出されたのでこれを報告する。
また、緩和の時間スケールは自由度の非自明なべきで延びる。
現象論的な方程式を用いながらこの時間スケールを理解することを
試みる。

Last modified: Thu Dec 25 17:59:52 2003