KNOPPIXでHDDを完全消去
完全消去の方法ですから、実行した後は後戻りできません。
実行は自己責任でお願いします。
KNOPPIXとは
KNOPPIXは、DVD から起動する OS です。
HDDへのインストールの手間がいりません。
ここでは KNOPPIX としていますが、
Live DVD が使える OS (例えば Ubuntu)なら、
以下同じことができると思われます。
KNOPPIXの入手
KNOPPIXの日本語版からダウンロードして,
sha1sum (ダウンロードした iso ファイル)
で SHA1 を確かめてから、DVDに焼きます。
KNOPPIXから起ち上げる
PCを起動するときに BIOS を呼び出し(PCの機種によって方法は様々)、
DVD(光学ドライブ)からのブートを第1優先とするように設定します
(PCの機種によって方法は様々)。
その設定を保存した後、再び起ち上げると、DVDからKNOPPIXが起動します。
このとき、
boot:
という表示が出たら、
boot: knoppix 3 noswap
と打ち込んで[enter]キーを押します。
しばらく待つと、コンソールモードで起動されます。
それでダメのときは
boot: knoppix 3 noswap nodma
とかがいいという話もあります。
HDDの確認
起動したら、消去する HDD がどのようなデバイス名で認識されているかを
確認します。
sfdisk -l
出力によって、目的のデバイスがどのような名前で認識されているかを確認します。
HDDの種類によってデバイス名が変わります。
- /dev/hda とか : IDEのHDD
- /dev/sda とか : SATA or SCSIのHDD
「とか」とあるのは、認識された順番に、
hda, hdb, hdc と名前が変わっていくからです。
sfdisk の出力は他にもいろいろあるので、
容量やフォーマットタイプなどで区別します。
完全消去
ここまでくると後は shred コマンドでデバイスごと完全消去するだけです。
消したい HDD は /dev/hda として認識されているとしましょう。
注意:実行後は後戻りできません。
shred -n 3 -z -v /dev/hda
このコマンドは、
/dev/hda にランダム書き込みを3回して(-n 3)、
その後ゼロを上書きします(-z)。
また状況を冗長に出力します(-v)。
最後にゼロで上書きするのは、shred をかけたことを隠すためです。
トラブルシューティング
KNOPPIX のバージョンが古い場合は、起動できない場合もあるようです。
最新版を使ってみるのも手です。
逆に、新しいバージョンではダメな場合もあるので、
いろいろなバージョンを試してみるのも一法です。
Last modified: Wed Feb 19 12:46:48 JST 2014