楽譜作成用の TeX マクロである MusiXTeX の環境を構築します。
MusiXTeX は一段組みの楽譜マクロである MuTeX を多段譜に対応させ
(MusicTeX)、
その後組版方式の見直しがなされたものです。
基本的に TeX であって LaTeX ではありません。
ですので、LaTeX に慣れた人はソースがちょっと見づらいかもしれません。
参考サイト
やや古いですが、port に print/musixtex がありますので、 これをインストールします。
# cd /usr/ports/print/musixtex
# make install clean
そのままでも構いませんが、インストールした先がごちゃごちゃに なっているので、整理をした方がいいかもしれません(好みでどうぞ)。 インストールされるもののリストとともに書いておきます。
- /usr/local/share/texmf/metafont/{musexgen.mf,musix*,x*} -> /usr/local/share/texmf/metafont/musixtex
- /usr/local/share/texmf/fonts/tfm/{musix*,x*} -> /usr/local/share/texmf/fonts/tfm/musixtex
- /usr/local/share/texmf/web2c/musixtex.fmt (そのまま)
- /usr/local/share/texmf/tex/musix* -> /usr/local/share/texmf/tex/site-sty/musixtex
- /usr/local/share/texmf/documentation/* -> /usr/local/share/texmf/doc/musixtex
pk フォント をインストールします(必要ない場合もあります)。 musix*-T???.tar.gz を展開して、できた pk/ の中身をすべて /usr/local/share/texmf/fonts/pk/musixtex の中にでも入れておきます。 最後に、$TEXMF/ls-R と /var/tmp/texfonts/ls-R を更新します。
# mktexlsr
/usr/local/share/texmf/documentation/musixdoc.tex を コンパイルしてみます。makeindex が必要なので、port の print/makeindex でインストールしておきます。
これは、うまくいきませんでした。しかし、 /usr/local/share/texmf/documentation/musixtex.examples/traeumer.tex を
# latex musixdoc
# musixflx musixdoc
# latex musixdoc
# makeindex musixdoc.idx
# latex musixdoc
# makeindex musixdoc.idx
# latex musixdoc
とするとうまくいきました。 小さいファイルだと、このコマンド3つでいいようです。
# musixtex traeumer
# musixflx traeumer
# musixtex traeumer
使い方は、マニュアルをご覧下さい。 MusiXTeX 入門 も大変参考になります。MusiXTeXで日本語マニュアルを入手できますが、 ファイル圧縮形式が zip なため、zip を解凍できるようにしておく 必要があります。
MusicTeX では tar + gzip したファイルが置いてあるのですが、 2001/12/26 にトライしたところ FTP エラーで接続できませんでした。
トラブルシューティングというほどのものでもありませんが、 LaTeX に慣れた人が引っかかりそうな所です。 LaTeX では、基本的にスペースは無視されますが、 どうやら TeX ではそんなことはなく、スペースがあるかないかで 結果が変わってきます。
PMX や Rosegarden (Ports では audio/rosegarden) は、MusiXTeX のソース作成支援ソフト、らしいのですが 使ったことがないのでいまいちわかりません。