gnuplot+ は、UNIX 上のグラフ表示ソフト gnuplot に いろいろ便利な機能(LaTeX like な数式表示、日本語表示、 コマンドライン操作時のヒストリー機能、など) を追加したパッチセットです。 ここでは、[2002/01/23]現在の最新バージョンである gnuplot-3.7.1 + 1.2.0.patch について記述します。
用意するもの
gnuplot のソースとパッチセットを入手します。
% fetch ftp://ftp.win.ne.jp/pub/graphics/gnuplot/gnuplot/3.7/gnuplot-3.7.1.tar.gz
% fetch http://www.h2.dion.ne.jp/~yamaga/gnuplot/gnuplot3.7.1+1.2.0.patch.tar.gz
gnuplot のソースファイルを適当なディレクトリに展開します。
% cd (somewhere)
% gunzip -c (somewhere2)/gnuplot-3.7.1.tar.gz | tar xf -
次に、gnuplot+ パッチセットを gnuplot-3.7.1 ディレクトリに展開します。
% cd gnuplot-3.7.1
% gunzip -c (somewhere2)/gnuplot3.7.1+1.2.0.patch.tar.gz | tar xf -
gnuplot のソースにパッチを当てます。
% patch -p0 < gnuplot3.7+1.2.patch
configure が二重チェックを行わないように、関連ファイルの タイムスタンプを変更します。
% touch aclocal.m4
% touch configure
configure で Makefile を作ります。 --with-readline=gnu は、コマンドライン編集をしたい場合、 --with-vflib は pbm,png 出力などで日本を表示させたい場合につけます。
% ./configure --with-readline=gnu --with-vflib
その他の configure のオプションは、 --help をつけて実行します。
% ./configure --help
できた Makefile を使って make, make install します。
% make
% su
Password:
# make install
gnuplot+ を使って eps ファイルを作ると、 日本語環境下では Helvetica-Ryumin などのフォントになります。 この eps ファイルを TeX に取り込んでから dvips や dvipdfm など、 ghostscript を出陣させるとフォントが汚くなります。 それは、ghostscript が多バイトフォント(日本語はそう)を ビットマップに変換してしまうためです。 そこで、Helvetica-Ryumin を単なる Helvetica にする方法が必要になります。方法その1: gnuplot で eps ファイルをつくるときに locale を指定する
もしくは
set locale ""
を set term.. の前に書く。
set locale ''
方法その2: 環境変数 LANG を 非日本語(例えば C)にする
これはうまくいきました。
% setenv LANG C
% gnuplot ...(スクリプトを喰わすなり、gnuplot を立ち上げるなり)
参考サイト