qmail の Maildir 形式に対応した xbiff です。 pop サーバの監視もできます。
用意するもの
いつものように configure, make, make install です。
# tar zxvf xqbiff-0.74.tar.gz
# cd xqbiff-0.74
# ./configure
# make
# make install
画像ファイルは自動インストールされませんので、 必要なら手動でインストールします。
# cp image/* /usr/X11R6/include/X11/pixmaps/
使い方は、 xqbiff のページ 内の xqbiff の使い方 に詳しい説明があります。 ここでは、APOP サーバを監視させる設定を紹介します。基本設定
自分のホームディレクトリ直下に、.xqbiff-poprc という名前で、 以下の内容のファイルを作ります。(パスワード)は、メールを APOP するためのパスフレーズです。
Mode: APOP
POPServer: (APOPサーバのフルネーム)
User: (APOPサーバへのログインネーム)
Password: (パスワード)
APOPサーバへログインするためのパスワードではありません。
セキュリティーを気にするのなら、Password: の行は空でも構いません。ファイルができたら、他の人に中身を見られないようにします。
% chmod 600 ~/.xqbiff-poprc
動かし方(その1)
xqbiff を pop モードで動かします。前の項で Password の行を空にした場合は、 出て来たパネルに APOP 用パスフレーズを打ち込んで下さい。
% xqbiff -mode=pop
アイコンが出て来ますが、このままでは仮想画面を動かしたときに ついて来なかったり、何かのウィンドウが上に来ると見えなくなったりします。 解決策は次の通りです。
- 仮想画面の移動についてこさす
→ ルートウィンドウ(ウィンドウが何もない背景部分)で右クリックし、 「(Un)Stick」を選び、右クリックを離してから xqbiff のアイコンを左クリックする。- どんな画面が来ても上に乗り上げさせる
→ ルートウィンドウで右クリックし、「(Un)PutOnTop」を選び、 右クリックを離してから xqbiff のアイコンを左クリックする。動かし方(その2:Afterstep の Wharf に埋め込む)
xqbiff を Afterstep (ウィンドウマネージャー)の Wharf(右端に並んでいる柱) に埋め込むには、~/.steprc を編集します。 Wharf という文字列がある行のあたりに、次の一行を追加します。編集が終ったら、X を立ち上げ直します。
*Wharf xqbiff nil Swallow "xqbiff" xqbiff -geometry 50x50-1-1 & 基本的な使い方
アイコンを左クリックすると、未読メールの日時、From、Subject が表示されます。 出てきたウィンドウをもう一度クリックすると消えます。高度な設定
起動時にオプションを付けるか、 ~/.Xdefaults に設定を書くことで、より詳細な設定ができます。 ここでは、~/.Xdefaults での設定例を コメント(!より後ろ)つきで示します。
xqbiff.mode: Pop ! オプション -mode=pop と同じ。これを書けばオプション -mode=pop を省いてよい xqbiff.beep: True ! メール新着時にビープ音を鳴らす xqbiff.nopopup: True ! 新着メールがきてもウィンドウをポップアップさせない xqbiff.imagefile: /usr/X11R6/include/X11/pixmaps/girl.xpm.gz ! アイコンの絵の指定。同じディレクトリの *.xpm.gz なら何でも使える xqbiff.header_foreground: green ! 「*通のメールが来ています」の色 xqbiff.title_from: blue ! 「From:」の色 xqbiff.contents_from: brown ! 「From 行本文」の色 xqbiff.title_subject: blue ! 「Subject:」の色 xqbiff.contents_subject: red ! 「Subject 行本文」の色~/.Xdefaults の変更が終ったら、この変更を X に反映させます。
% xrdb -merge ~/.Xdefaults