kterm (Kanji TERM) はその名の通り、日本語が表示できる ターミナルです。ただし、それなりの準備をしないと表示できません。
用意するもの
インストールは ports か パッケージを使うと便利です。 ports をデフォルト通りにインストールしている場合は 次の場所で make install すればOKです。
- kterm : /usr/ports/japanese/kterm
- jless : /usr/ports/japanese/less
- jman : /usr/ports/japanese/man
- man-doc : /usr/ports/japanese/man-doc
これらの準備をすると、kterm 上で日本語テキストが jless によって見られるようになっています。
- 漢字ターミナル kterm をインストールする
- 日本語対応ページャ jless をインストールする
- 環境変数を設定する
% setenv JLESSCHARSET japanese
環境変数の設定は、~/.cshrc に書いておくとターミナルを 起ち上げるごとに設定しなくて良いので便利です。
jman コマンドを使って日本語のマニュアルを表示させるには、 つぎの環境変数を設定する必要があります。
% setenv LANG ja_JP.EUC
% setenv PAGER jless
そして、kterm の表示を Japanese EUC Mode にします。 kterm をアクティブにして、Ctl を押しながらマウスの中ボタンを おすと、いろいろメニューがでて来ます。 そのうち、下から3番目を選んで下さい。
準備がすんがら、jman を使ってみましょう。
% jman man
環境変数はいちいち設定すると面倒なので、 これもやはり .cshrc に書いておくとよいでしょう。
トラブルシューティング
すると、locale の問題で perl がよく文句をいいます。
% setenv LANG ja_JP.EUC
% perl -v perl: warning: Setting locale failed. perl: warning: Please check that your locale settings: LC_ALL = (unset), LANG = "ja-JP.EUC" are supported and installed on your system. perl: warning: Falling back to the standard locale ("C").kterm で jless で日本語表示させるだけ、 と言う場合は特に LANG の設定はしなくてよいですので、 unsetenv してしまいましょう。
% unsetenv LANG
また、kterm を EUC で、かつスクロールバーをつけて起ち上げるには、とします。-sb が Scroll Bar です。alias しておくと便利です。
% kterm -km euc -sb
% alias kterm 'kterm -km euc -sb'