OpenOffice

OpenOffice は、ワープロ、表計算、プレゼンテーション用ソフトなどを含む、 フリーのオフィススーツです。 ここの記述は、FreeBSD 4.8-RELEASE 上、 ports でインストールした ja-openoffice-1.0.3_2 をもとにしています。

参考サイト


準備

OpenOffice は TrueType フォントを使いますので、 これをインストールして XF86Config の設定をしておきます

インストール

ports から

japanese/openoffice で make install です。とても時間がかかります。
# cd /usr/ports/japanese/openoffice
# make install clean
j2sdk-1_3_1_08-linux-i586.bin がない、 と言って途中でストップするかも知れません。そんなときは、 http://java.sun.com/webapps/download/Display へ行って拾ってきたうえで、/usr/ports/distfiles 以下に置いておきます。

[2006/08/17現在]OpenOffice の最新バージョンは 2.0.3 で、 Ports では editors/openoffice.org-2.0 です。 日本語化したい場合は、make に日本語化のオプションをつけるそうです。
# make LOCALIZED_LANG=ja install clean

package から

ftp://ooopackages.good-day.net/pub/OpenOffice.org/FreeBSD/ へ行って、FreeBSD のバージョンに合ったバイナリファイルを拾って来ます。 [2003/07/22]現在、OpenOffice のバージョン 1.0.3.1 が FreeBSD 4.7-RELEASE, 4.8-RELEASE. 5-CURRENT 用に、 1.1beta 版が 4.8-RELEASE, 5-CURRENT 用に用意されています。
[2006/08/16]現在、Openoffice-2.0.3 が FreeBSD 5.5-RELEASE 用と 6.1-RELEASE 用に置いてあります。

拾って来たら、pkg_add です。
# pkg_add OOo_1.0.3.1_FreeBSD48Intel_install_ja.tgz
など。

トラブルシューティング

FreeBSD 4.7-RELEASE 版のパッケージをインストールすると、 数式エディタ openoffice-smath が入っていませんでした。 しかし、次のようにしてから openoffice-smath を起動すると、 問題なく起ち上がってくれます。
# ln -s /usr/local/bin/openoffice /usr/local/bin/openoffice-smath

インストール後の設定

日本語を使うに当たっての 「Linux/FreeBSD で日本語フォントを認識させるには」を参照してください。

まず、root でフォントの設定をします。

  1. /usr/local/OpenOffice.org1.0/program/spadmin を起ち上げる
  2. 「フォントの設定」を選ぶ
  3. 「追加」で TrueType が入っているディレクトリ (デフォルトでは /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType)を指定し、 「すべて追加」を選ぶ
  4. 終了する
これで、X で TrueType フォントが使えるなら、 OpenOffice から TrueType フォントが使えるようになります。

kinput2 で日本語入力をするためには、環境変数 XMODIFIERS の設定が 必要になります。例えば、Afterstep の Wharf から起ち上げるには OpenOffice 起動スクリプトである /usr/local/bin/openoffice に XMODIFIERS の設定も書いておくと良いでしょう。 また、同じスクリプトで LANG が日本語でない場合には、ja_JP.eucJP に 変更しておくと良いでしょう。 以下、/usr/local/bin/openoffice における該当部分の変更後の例です。
if [ ! $LANG ]; then
export LANG=ja_JP.eucJP
fi
if [ ! $XMODIFIERS ]; then
export XMODIFIERS="@im=kinput2"
fi

フォントについて

TrueType フォントであれば、「Windows用」と書いてあるものでも FreeBSD で使えるようです。.ttf (もしくは .TTF)というファイルを 適当な場所(例えば /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/)に置き、 上でやったように root でフォントを追加すればOKです。

多くは Windows 用、ということでファイルの圧縮形式が exe, lzh, zip, bz2 などになっています。 exe の UNIX での解凍方法はわかりませんが、その他は次のようにして解凍します。
% lha -x hogehoge.lzh (lha は /usr/ports/archivers/lha でインストールする)
% unzip hogehoge.zip
% bzip2 -d hogehoge.bz2

TrueType フォントの情報

各ユーザの設定

ユーザ毎に次の2つの作業が必要になります。
  1. 個人用環境のインストール
    1. xterm か kterm で openoffice を起動する
      % openoffice
    2. 「セットアッププログラムへようこそ」のパネルがでる
      「次へ」を押す
    3. 「重要な情報」のパネルがでる
      「次へ」を押す
    4. 「認可協定」のパネルがでる
      「次へ」を押す
    5. 個人情報の入力パネルがでる
      空でもかまわないので、「次へ」を押す
    6. 「インストールの種類」のパネルがでる
      ワークステーションインストール」を選ぶ(ここは間違えてはいけません)
      「次へ」を押す
    7. インストールディレクトリを聞かれる
      自分のホームディレクトリ以下で、適当に指定する
    8. 「インストールは正常に終了しました」のパネルが出るまでじっと我慢する
    9. 上記のパネルが出たら、「完了」を押す

  2. 日本語環境の設定
    1. OOo-ja : FreeBSD にインストールする 内の「日本語のヘルプを出すには」
    2. 日本語を使うに当たって(フォントの置換)
    3. 日本語環境を整えよう(アプリケーションごとの日本語環境設定)

    トラブルシューティング

    うちの環境(FreeBSD 4.7-RELEASE + PS プリンタ)では、 フォントの置換をすると印刷できなくなりました。 Windozes で作ったファイルを OpenOffice Writer で表示すると 空白部分が Andale Sans UI というフォントになっているのですが、 これを例えば東風ゴシックと置換するように設定しておくと うまく印刷してくれません。 置換テーブルの中で、Andale Sans UI の「常に」「画面」のチェックを 共に外すと印刷できました。

使い方

使い方は、例えば http://homepage1.nifty.com/tabotabo/ooo/oomokuji.htm 参照です。

機能と起動コマンド一覧
機能 起動コマンド
ワープロ openoffice-swriter
表計算 openoffice-scalc
プレゼンテーション openoffice-simpress
お絵描き openoffice-sdraw
ホームページ作成 openoffice-sweb
数式エディタ openoffice-smath
会議用テンプレート作成 openoffice-sagenda
FAX 用テンプレート作成 openoffice-sfax

消し方

OpenOffice そのものを消しても、個人用の設定ファイルは残ります。 このため、OpenOffice を一度消して改めて入れ直しても、 個人用環境のインストール先などが前のままになります。 これを解除するには、次の2つのファイルをいじればいいようです。 これらの中の、OpenOffice に関連する記述を削除すれば OpenOffice を起動したときに初期設定画面が起ち上がります。

FreeBSD の部屋


Last modified: Wed Apr 20 15:38:20 JST 2011