xcdroast

X 上 GUI で CD を焼くためのアプリケーションです。 このアプリケーションは cdrecord を使うため、 SCSI の CD-R(W) でないと使えません

用意するもの


インストール

拾って来たスケルトンを適当な所に展開します。

% cd /somewhere
% tar xvf xcdroast.tar

すると、pub/FreeBSD/branches/-current/ports/sysutils/xcdroast/ というディレクトリができますので、これを /usr/ports/sysutils に 移動しておきます。

# cd pub/FreeBSD/branches/-current/ports/sysutils/
# mv xcdroast /usr/ports/sysutils

あとは普通の port のように make install でOKです。

# cd /usr/ports/sysutils/xcdroast
# make install

一般ユーザが使用できるための設定

これでインストールは終了ですが、このままでは root しか使えません。 そこで、セキュリティーに気をつけながら、一般ユーザが使えるように 設定をします。基本的には、cdwrite という group を作って、 その group に実行権を与えておきます。

まずは実行ファイルのありかを確認しておきましょう。 必要なのは cdrecord, cdda2wav, mkisofs, readcd の4つですが、 自分で特別に設定しなければ /usr/local/bin に入っていると思います。
% which cdrecord cdda2wav mkisofs readcd
/usr/local/bin/cdrecord
/usr/local/bin/cdda2wav
/usr/local/bin/mkisofs
/usr/local/bin/readcd

次に、cdwrite という group を作ります。 これは、/stand/sysinstall でやると簡単です。 group ID 番号は適当に決めて下さい。 その後、実行ファイルのオーナーを cdwrite に変更します。
# cd /usr/local/bin
# chown root:cdwrite cdrecord cdda2wav mkisofs readcd
# cdmod 4710 cdrecord cdda2wav mkisofs readcd

最後に、xcdroast の本体である xcdrgtk の属性を変えます。
# cd /usr/X11R6/bin
# chown root:cdwrite xcdrgtk
# cdmod 2755 xcdrgtk

一度 root で起ち上げて設定する

上の設定が終ったら、一度 root で xcdroast を起ち上げ、 どのユーザ/ホストに使用許可を出すかの設定をします。
# xcdrgtk
立ち上がったら、Setup を選びます。 メニューボタンの一番右端を選び、使用を許可するユーザ名とホスト名を Add します。ホスト名は FQDN を入れないといけません。 終ったら、HD Settings を選んで ISO イメージファイルをどこに置くかの 設定をします。一番下の Path: に path を入れて Add します。 この設定ファイルは /etc/xcdroast.conf として保存されます。

トラブルシューティング

xcdroast 付属の README.nonroot によると、 「The non-root-mode was only tested on Linux and may not work on other systems yet.」 という記述があります。 著者はまだ実際に稼働を確かめていませんが、 ひょっとしたらちゃんと動かないかも知れません。

使い方

シミュレーションなどで作成したデータを CD-ROM に焼くやり方です。 工程は、 の2つになります。

CD イメージを作る

  1. xcdroast を起ち上げます。
    % xcdrgtk

  2. データを焼く場合は、[Create CD] を選択して まず CD イメージを作ります。
  3. 上から5つめの [Master Tracks] を選択します。
  4. 一番左の [Master source] を選んで、右画面から CD イメージに 入れるディレクトリやファイルを [Add] します。
  5. 一番右の [Create session/image] を選んで、 左画面の上、[Calculate size] を押します。 すると、CD イメージがどれくらいの大きさになるか計算してくれます。 CD-ROM に収まる大きさであることが確認できれば、次に行きます。
    トラブルシューティング
    1つ前の工程で、いくつかのディレクトリを選び、それらの中に 同じ名前のファイルが存在する場合はうまく計算してくれません。 このような場合は、CD イメージに取り込むディレクトリやファイルを 一つのディレクトリにまとめておいて、新たに作成したこのディレクトリ のみを [Add] すればよいようです。
  6. [Calculate size] の下に File prefix という欄がありますので、 CD イメージの名前を好きに決めて入れます。
  7. その下、[Master to image file] を押して CD イメージを作ります。

CD-ROM に焼く

  1. [Create CD] の中、[Write Tracks] を選択します。
  2. 右タグ [Layout tracks] を選択します。
  3. 右画面に先ほど作った CD イメージが現れていると思います。 これを選んで [Add] します。
  4. 左画面にCD イメージが現れれば、一番下 [Accept track layout] を押します。
  5. 自動的に左タグ [Write tracks] になります。 右上の方に [Speed] がありますので、好きなスピードに変えます。
  6. 左下の [Write tracks] を押します。
  7. CD-R/RW に新しい CD-ROM を入れろ、と言われますので、そうします。
    トラブルシューティング
    CD-ROM を入れてから前工程 [Write tracks] を押すとうまくいきませんで した。
  8. [OK] を押すと焼き始めます。

トラブルシューティング

xcdroast-0.98alpha14 では 音楽 CD のトラックを吸い出すことができませんでした。 cdda2wav もしくは cdparanoia などのコマンドを使って、 root になってコマンドラインで吸い出してください。

FreeBSD の部屋


Mar. 21, 2001