Colloquium

Fast-Forward Problem in Quantum Mechanics (早送り問題)

増田 俊平

5月9日(金) 13時30分

波動関数(量子力学)の時間発展を加速し目標の状態をより短 い時間で 得る方法を述べる。 量子力学ではポテンシャルを制御することで単純に波動関数の ダイナミクスを加速する事は出来ない。 これは古典力学(粒子の加速など)とは異なる性質である。 ここでは目標の状態をより短い時間で得るために以下の3つを 用いる。

1)波動関数の付加的な位相

2)ポテンシャルの制御

3)時間発展の加速と減速

具体例としてソリトンの伝搬の早送り、 二準位系のダイナミクスの早送り等を紹介する。