十河佑響 氏
2025年12月4日(木) 13時30分
総合研究10号館317号室
平面上にある三つの質点を二つのバネで鎖状に結合した鎖状三体バネ玉系の形状は二つのバネが成す角として定義され,この角と二本のバネ長によって系の運動を記述することができる.バネの振動が十分速いときに速い時間スケールで平均化を行うと,バネ振動は形状変化に対して有効的な力を与えることが知られている[1].先行研究では,バネの固有振動数最小のモードは形状を安定化することに寄与し,固有振動数が大きくなると形状の不安定化に寄与することが示唆されている[2].先行研究[1]では三体の質量が対称な場合に限っていたが,本発表では非対称な場合でも対称な場合と同様に上の示唆が正しいことを確認する.一方で、対称か非対称かによって,形状変化に伴うモードエネルギー移動の有無が異なり,この相違に起因した形状ダイナミクスが観測される.
[1] Y. Y. Yamaguchi et al., Phys. Rev. E 105, 064201 (2022).
[2] Y. Y. Yamaguchi, Phys. Rev. E 107, 064212 (2023).