コロキウム

非局所的拡散項を持つ離散反応拡散モデルにおけるTuring不安定の発現

天野寛大 氏

2025年10月9日(木) 13時30分

総合研究10号館317号室

活性因子と抑制因子からなる反応拡散モデルにおいて、2つの因子が持つ拡散係数が大きく異なるとき、空間一様な状態が拡散の効果で不安定になることがある[1]。これをTuring不安定性という。拡散項を非局所化したモデルにおけるTuring不安定性の解析もなされており、こちらでも拡散係数が大きく異なる場合にTuring不安定性が現れることが示されている[2]。本発表では、非局所的拡散を考慮したモデルの解説、及び拡散係数が大きく異ならなくともTuring不安定性が発現するようなモデルの構築という今後の研究テーマについて述べる。

[1] A. Turing, Philos. Trans. R. Soc. London Ser. B 237, 37 (1952).
[2] R. L. Viana, F. A. dos S. Silva, and S. R. Lopes, Phys, Rev, E 83, 046220 (2011).