CHOI MOONSURK 氏
2024年12月26日(木) 13時30分
総合研究10号館317号室
Stuart-Landau系はリミットサイクルを持つ力学系である。このようなリミットサイクルを持つ複数の素子が弱結合すると、結合系のダイナミクスは位相縮約によって結合位相振動子系として記述されることが知られている。位相縮約では、各素子の高次元運動が単一の位相変数に集約されるため、結合系の解析が簡便になる。先行研究では、結合位相振動子系において、任意の外力を印加し、さらに複素オーダーパラメータの外力応答が観測可能であれば、結合系を完全に推定できることが示されている[1]。しかし、位相縮約前の力学系では、観測可能な変数が実数値に限られること、さらに外力の印加に制約があることが推定の大きな課題となる。本研究では、オーダーパラメータの外力応答およびLandau減衰率を観測することで、結合Stuart-Landau系の自然振動数分布と結合度を推定する方法を構築する。提案手法の有効性は、数値シミュレーションを用いて検証する。
[1] Y. Y. Yamaguchi and Y. Terada, Reconstruction of phase dynamics from macroscopic observations based on linear and nonlinear response theories, Phys. Rev. E 109 024217 (2024).