コロキウム

折り紙写像における不変曲線の存在について

市川龍太郎 氏

2024年1月11日(木) 15時00分

総合研究10号館317号室

折り紙では、山折りと谷折りから成る折り曲げ面とそれから形成される立体があり、折り曲げ面を順次折っていく操作により離散力学系を定義することができる。今回の発表では、様々な筒状の立体における離散力学系について、初めになまこ折りでの例を説明し、その後一般化した筒状の折り方について、モジュール数Nを十分大きくした際の写像における不変曲線の存在をKAM定理を用いて示す。また、最後に数値計算による結果と今後の展望を述べる。