コロキウム

角錐N+1体問題に関する非可積分性

山田義弘 氏

2023年12月14日(木) 13時30分

総合研究10号館317号室

角錐N+1体問題およびその衝突特異点の解析において、近可積分系の解析手法が適用可能かどうかを確認するために、ある仮定の下でN→∞とした場合の微分方程式を導出し、その可積分性を調べた。導出したN→∞とした場合の微分方程式は非可積分であることがMorales-Ramis理論により示され、近可積分系の解析手法を適用することはできないことが分かった。またN→∞とした場合だけではなく、任意のNに対して角錐N+1体問題が非可積分であることもN→∞とした場合と同様に示すことができたので、本発表ではこれらの微分方程式の非可積分性について述べる。