コロキウム

古在機構(古在共鳴)に関する数値計算

山田義弘 氏

2023年5月11日(木) 15時00分

総合研究10号館317号室

古在機構(古在共鳴)は制限三体問題において小天体の軌道面に相当する平面上で測った小天体の近点に相当する点の方向が振動する現象である。また、軌道面に相当する平面上で測った近点に相当する点の方向は、軌道要素と呼ばれる力学的物理量のひとつである近点引数で表現される。本発表では「近点に相当する点」と「軌道面に相当する平面」を定義し、いくつかの軌道要素を紹介した後、古在共鳴が発生する場合と発生しない場合について、それぞれ一例ずつ行った数値計算の結果を比較しながら紹介する。