コロキウム

バネ玉系の形状安定性に対する速いバネ振動の寄与

山口義幸 氏

2022年5月26日(木) 15時15分

総合研究10号館317号室 / Zoom会議 (ハイブリッド)

バネ玉系はバネで結合された玉で構成されており、高分子をモデル化している。 本発表では、鎖状3体系でバネが硬い場合において、2本のバネ間の屈曲角で規定される系の形状に着目する。屈曲角に依存するポテンシャルがある場合は、直感的にはその極小点のまわりで形状が変化すると考えられるが、バネ振動が小さく 速い場合には、バネ振動からの寄与を取り込んだ有効ポテンシャルによって形状の安定性が決定されることを述べる。有効ポテンシャルはバネに励起される基準 モードやエネルギーに依存することを理論的に導出し、シミュレーションにより妥当性を検証する[1]。

[1] Dynamically induced conformation depending on excited normal modes of fast oscillation, Y. Y. Yamaguchi, T. Yanagita, T. Konishi, M. Toda, arXiv:2111.10025 (To appear in Phys. Rev. E).