狄雄矢 氏
2022年1月13日(木) 13時30分
総合研究10号館317号室 / Zoom会議 (ハイブリッド)
分子を線形ばねで繋がれた質点で表し、二分子の衝突によるエネルギー変化を古典力学により考える。二原子分子と単原子分子の衝突において、単原子分子の並進運動エネルギーから二原子分子のばねエネルギーへの変換については先行研究がある[1]。一方、三原子分子の直線形状の安定性は基準振動のエネルギー比に依存することが先行研究で明らかにされている[2]。今回の発表では、単原子分子が直線形状の三原子分子に正面衝突する状況を考え、衝突後の基準振動のエネルギー比を求める。そして、三原子分子の直線形状が衝突後に安定性を変えうることとその確率について報告する。[1] S. W. Benson, C. C. Berend, and J. C. Wu, Classical Model for Vibrational and Rotational Excitation of Diatomic Molecules by Collision. I. Hard-Sphere Collision J. Chem. Phys,38, 25 (1963).
[2] Y. Y. Yamaguchi, T. Yanagita, T. Konishi, and M. Toda, Dynamically induced conformation depending on excited normal modes of fast oscillation, arXiv:2111.10025.