コロキウム

変分法による非等方ケプラー問題の周期解の存在証明

井口翔太 氏

2021年12月16日(木) 13時30分

総合研究10号館317号室 / Zoom会議 (ハイブリッド)

非等方ケプラー問題は一般のケプラー問題にパラメータを導入し拡張したもので,半導体における自由電子の運動を表す方程式としてGutzwillerにより導入された問題である.この問題は大域的評価によってパラメータがある値以上であれば単純な周期解が存在することはすでに示されている.パラメータの値が0の近傍での解析について,局所的評価を用いることで,任意のパラメータについても衝突軌道は除去できることを示すことができた.今回の発表では、その証明の概略を説明する.