コロキウム

力学系理論を用いた感染症数理モデルの最適制御

竹口佳輝 氏

2021年12月2日(木) 13時30分

総合研究10号館317号室 / Zoom会議 (ハイブリッド)

2019年末に中国の武漢で発生したと言われている新型コロナウィルス感染症COVID-19は世界各地に急速に広がり,全世界で甚大な被害が発生している.本研究では,この感染症に対する有力な数理モデルを取りあげ,最適制御の適用により感染症が沈静化される過程を明らかにする.特に,最適制御による沈静化と,武漢での2020年1月23日から4月8日までの都市封鎖によるものとの比較を行う.今回の発表では,研究で用いる基礎理論を一般的な場合に対して説明し,SEIRモデルに適用した場合の計算結果を与える.最後に今後の研究計画について述べる.