コロキウム

面積保存Henon写像の周期点の変分解析

柴山允瑠 氏

2021年5月20日(木) 16時45分

総合研究10号館317号室 / Zoom会議 (ハイブリッド)

本講演では,まず面積保存写像とその変分構造を述べ,面積保存写像に関するいくつかの 理論(Aubry-Mather理論,converse KAM理論,CAP-KAM理論)を紹介する. 次に具体的な例として面積保存Henon写像を取り上げる.その変分構造はユークリッド 空間上の関数として表すことができるが,コンパクト多様体に対するMorse理論の等式が, この場合も成立することを証明する. また,パラメータを変化させたときの2,3,4周期点の個数の変化とMorse指数の 変化について述べる(この部分は,山田光隆氏との共同研究である). さらに,Morse理論の等式の一般化や関連する未解決問題を紹介する.