第90回:12月21日(土)15:00から
京大総合研究8号館
後藤振一郎氏(英国ランカスター大学)
『緩和過程の接触多様体上での幾何学的記述 --- 幾何学的非平衡統計力学構築の試み ---』
平衡熱力学は接触多様体の中のルジャンドル部分多様体と呼ばれる
ある部分集合での幾何学であると定式化される。従って非平衡系は
接触多様体のルジャンドル部分多様体以外の集合で幾何学的に記述できる可能性があるが、
その可能性の検証は殆ど行われておらず、未知である。
発表者は接触多様体上のベクトル場でどのような
物理現象を説明できるかを、具体例を使って示したい。
発表では上記の説明を与えたあと、新たな結果として、
非平衡状態から平衡系へ緩和に対応する接触多様体上のベクトル場を明示し、説明する。

Last modified: Thu Dec 12 13:27:55 JST 2013