第77回:10月15日(土)15:00から
京大文学部東館1階演習室3(155号室)
柴山允瑠(大阪大学)
『多体問題への変分法的アプローチ』
ChencinerとMontgomery (Ann. Math. 2000)により3体問題において8の字型の
曲線上を等質量の3質点が追跡し合う解の存在が証明された. それ以降, その手
法を発展させて多くの周期解の存在が示されてきた. 本講演では, そのような
変分法的なアプローチについて紹介する.  対称性や位相的な制約のもとでの変
分構造, minimizerの存在定理, そして多体問題特有の衝突に関わる問題点につ
いて議論する. また, 講演者の最近の研究である峠の定理の応用についても触
れたい.

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