第44回:8月25日(土)15:00から
京大工学部8号館3階南演習室
佐野光貞(京都・人環)
『一次元系の運動論』
一次元系の運動論について考察したことを報告する。
一般的な一次元系の運動論では、Balescu-Lenard方程式を導出して、
homogeneousな解に対して衝突項がゼロになることを示す。
一般的な一次元系とは異なるDawson plasma sheet modelの運動論を
Landau方程式のlevelでの近似で導出する。この導出された運動論方程式でも、
homogeneousな解に対して衝突項がゼロになることが示される。
したがって、これらの事をまともに信じると、衝突項がゼロとなるわけであるから、
homoogeneousな系に対して系は「「緩和しないこと」」になる。
しかし、これは数々の数値計算の結果とは矛盾しており、
理論に何かが足りないことが分かる。
時間があれば、ある場合には、このゼロ衝突項の問題が解決できることに触れる。

Last modified: Thu Aug 16 13:56:05 2007