第15回:7月31日(土)15時から
京大工学部8号館3F南演習室
山口義幸(京大情報)
『指数より遅くベキより速い相関関数について』
概要:
通常良く見かけられる相関関数は、時間とともに
指数関数的もしくはベキ的に減衰する。
しかし、平均場相互作用系において、
1粒子エネルギーや1粒子運動量の相関関数を計算すると、
指数よりも遅いがベキよりは速い相関関数が得られる。
このような相関関数は、伸長された指数関数[1]や
q-指数関数[2]と呼ばれる関数でフィットされて来たが、
はっきりとした関数形はまだわかっていない。
今回は、相関関数の関数形について、
時間連続マルコフ連鎖モデルを用いて説明することを試みる。

[1] Y.Y.Yamaguchi,
    "Relaxation and diffusion in a globally coupled Hamiltonian system",
    Phys.Rev.E 68 (2003) 066210.
[2] M.A.Montemurro, F.A.Tamarit, C.Anteneodo,
    "Aging in an infinite-range Hamiltonian system of coupled rotators",
    cond-mat/0205355 v2.

Last modified: Tue Jul 27 16:02:06 2004