AWK で何ができるか

AWK(おーく) というのは、このインタプリタ型言語を作った 3人の頭文字を取って命名されています。 で、awk でできる主なことは、吐き出されたデータの処理です。 例えば C で時系列のデータをばばばっと作って time.dat という名前のファイルに格納したとしましょう。 ファイルの中身は、
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#時間   時系列
1       0.12
2       0.42
3       0.53
.....
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のように、第一コラムが時間、第二コラムが時系列データ、とします[※1]。 この時系列を作ったあとで、
「あ!時系列の平均が取りたい!」
などと思っちゃったらどうしますか?わざわざ C のプログラムを 書き換えてもう一度実行ファイルを走らせますか? 計算時間が短いプログラムならそれも一法ですが、 何時間も何日もかかるものだと、もうへろへろです。

そこで盗場するのが AWK です。 吐き出されたデータの平均や分散を 後処理で計算することができるのです。 ひとつのデータファイルからいろいろな量が計算できるので、 いちいち C プログラムに書く必要がなくなります。 また、Shell Script と組み合わせて使えば、 これまた寝ている間にデータ処理ができてしまう、という寸法です。 では、AWK を使って楽しましょう。

[※1]
データファイルの先頭行に書いてある「#」は、 gnuplot を使うときに必要な「コメント印」です。 AWK では特に必要ありません。