Ubuntu 16.04LTS から 18.04LTS へのアップグレード

アップグレード手順

sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo do-release-upgrade
proxy が悪さをしてアップグレードが止まる場合は 設定をしてあげます

GUIが使えない問題

アップグレードは無事に終了したようですが、 再起動すると GUI のログイン画面が出てきません。 黒バックに文字だけ画面で止まります。 同じ問題を抱えている/いた人が結構いるようですが、 私のところで使っている機体はだいぶん古いのでそのせいという可能性もあります。

GUIでログインできない場合には

黒バックの文字だけ画面で止まってもシステムは生きていることがあります。 この場合は、Ctrl-Alt-F2 (とか Ctrl-Alt-F3 とか Ctrl-Alt-F4 とか。。)で コンソールログイン画面に行けますので、そちらで作業ができます。 あるいは ssh でリモートログインできるならそれでも可です。

解決方法

いろいろ試しましたが、まずはうちで成功した方法です。

デフォルトディスプレイマネージャを変える

gdm3 をデフォルトマネージャにするとダメだという説があったので試してみます。 まず lightdm がインストールされているか確認します。
sudo dpkg -l | grep lightdm
インストールされていなければインストールします。
sudo apt-get install lightdm
sudo dpkg-reconfigure lightdm

さて私のところでは、

sudo dpkg-reconfigure lightdm
としてデフォルトを gdm から lightdm に変更して再起動すると、 GUI のログイン画面が出てきました! (パチパチパチ) ところが、ユーザ A はそこからログインできるのに、 ユーザ B はまたログイン画面に戻される、という現象が起こっています。

~/.Xauthority を"消す"

あまりよくわかってないのですが、なんとなくユーザBの ~/.Xauthority が怪しい? と思って以下のようにしてみました。
cd
mv .Xauthority .Xauthority-bak
要するに古い .Xauthority を使わなくしたということです。 これで GUI のログイン画面から入ってみると、 なんということでしょう、ちゃんと入れました。 なぜか不明ですが背景が青かったので、好きな背景に直せば完成です!

後日談

18.04LTS にアップグレードしたら日本語入力ができなくなったので いろいろやっていたら、GUIでログイン画面までは行くけれども いざログインすると入った風になった状態から動かなくなりました。

さらに後日、ログイン時に仕様するデスクトップ環境を "Ubuntu" から "Unity" に変更するとログインできるようになりました。 たぶん機体が古くて Ubuntu デスクトップに対応できなかったのではないかと思われます。

その他試した方法

結局、うちの問題にはあまり本質的ではなかったようですが、 備忘録として試した方法を書いておきます。 なお、以下の方法は試してダメだった後は元の設定に戻しましたが、 上の方法で GUI 起動までちゃんと動きました。

fsck問題

GUI が使えない、以前に、黒バックで文字だけの画面で、 file system check (fsck) をやっているよ、 という情報が出てそこでストップする現象が起こっていました。 なお ssh でリモートログインは出来たのでシステム的には生きているようです。

手動でやる説

手動で fsck をやってしまってから再起動すればよいという説があります。 システムディスクを fsck するためにはそれをアンマウントしなければならず、 Live DVD/USB などからの起動が必要になるようです。こちらは試していません。

自動 fsck を止める説

/etc/default/grub をいじって fsck を止めればよい という情報があったのでそうしてみます。
/etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="fsck.mode=skip quiet splash"
これで fsck を延々続けることはなくなりました。 しかし相変わらず GUI は立ち上がりません。

gdm3問題

fsck 問題は解決しましたが、やはり黒バックの文字だけ画面で、 GNOME Display Manager を立ち上げたよ、というところで止まります。

startx

やはりシステム自体は生きていて Display Manager の問題だけのようです。 例えば黒バック画面で Ctrl-Alt-F2 と押し、コンソールログインに行き、 そこでログインしてから
startx
とすると、何やら GUI が立ち上がります。 ただしよく見る Ubuntu の画面ではありませんでしたが、 おそらく背景が変わっていただけみたいです。とりあえず動きました。 しかし根本的な解決にはなっていません。

Waylandを止める

WaylandEnable を false にすると吉という説があります。
/etc/gdm3/custom.conf
#WaylandEnable=false

WaylandEnable=false
とコメントアウトを外します。が、それでもダメでした。

Firefox にモザイクがかかる問題

Firefox の問題ではないと思いますが、 とりあえず観測されたのは Firefox でした。 これはログイン時に名前を選択してから、右下のボタンを押し、 "Ubuntu" を "Unity" に変更すると治りました。 これもたぶん機体が古くて Ubuntu デスクトップに 対応できなかったのではないかと思われます。

デュアルモニタのプライマリが選択できない問題

うちでは2台のモニタに拡張画面で出力させて広く使っています。 設定で「ディスプレイ」を選ぶと設定ができるのですが、 どうやってもプライマリモニタ(例えばDockが出る方)が選択出来ませんでした。 解決方法は簡単で、件の「ディスプレイ」設定画面で、 一旦現在のプライマリモニタをオフにします。 するといままでセカンダリだったモニタがプライマリになります。 その状態になってからおもむろにオフにしたモニタを再度オンにすると そちらはセカンダリになります。

日本語を入力できない問題

とりあえず「設定」→「言語サポート」で必要なものをインストールします。 一旦ログアウトします。それで使えていればラッキー。 また日本語・英語切替は「半角/全角キー」という話があるのですが、 例えば HappyHacking キーボードだとそんなの存在しないよ。。。 と困るので改めて設定します。

emacsの日本語フォントが変だ問題

参考

emacs が認識しているフォントの確認

emacs を立ち上げ、*scratch* バッファに行き
(dolist (x (font-family-list)) (print x))
と書いてから、書いた行の末尾で Ctrl-j を押します。 すると emacs が認識しているフォントのリストが出てきます。

フォントの変更

例えば Noto Serif CJK JP フォントを使う場合は init.el に以下のように書きます。
init.el
(when (member "Noto Serif CJK JP" (font-family-list))
(add-to-list 'default-frame-alist '(font . "Noto Serif CJK JP")))

Last modified: Mon Mar 13 10:13:46 JST 2017