Ubuntu 16.04LTS を Let's Note SZ6 にデュアルブートインストール

参考:

準備

まず、Windows でないとできないことをやっておきます。

リカバリーディスクの作成

取扱説明書では
[ウィンドウズマーク]-[すべてのアプリ]-[panasonic]-[パナソニックPC設定ユーティリティ]-[サポートタブ]-[リカバリーディスク作成]
とありますが、実際にはサポートタブにリカバリーディスク作成がありません。 どうやら
[ウィンドウズマーク]-[すべてのアプリ]-[panasonic]-[リカバリーディスク作成ユーティリティ]
のようです。ただし、型番の違いによる差異はあるかも知れません。

BIOSなどのアップデート(必要なら)

Panasonicのダウンロードサイトから、 アップデートの手順書をダウンロードし、それに従ってアップデートします。

高速スタートアップを無効にする

[ウィンドウズマーク]-[すべてのアプリ]-[Windowsシステムツール]-[コントロールパネル]-[ハードウェアとサウンド]-[電源オプション]-[(左側)電源ボタンの動作の選択]-[現在利用可能でない設定を変更します]をクリック-[高速スタートアップを有効にする(推奨)]のチェックを外す-[変更の保存]

Windows update

[ウィンドウズマーク]-[検索穴に Windows update]-[更新プログラムのチェック]

デフラグ

[ウィンドウズマーク]-[検索穴に defrag]-[ドライブのデフラグと最適化]-Cドライブを選択して[最適化]

Windows領域を縮小

  1. [ウィンドウズマーク]-[Windows管理ツール]-[コンピュータの管理]-[記憶域]-[ディスクの管理]でパネルを出す
  2. [Cドライブ]を右クリックすると[ボリュームの縮小]があるのでこれを選択
  3. [縮小する領域のサイズ]には空けられる最大サイズが書いてあるそうです。 ここで設定した容量が、Ubuntu用の容量になります。
    どうも Windows がすっごい容量を使っているらしいので、 できる分だけ全部縮小すると後で Windows側で困るかもです。 (それにあまり縮小すると「容量不足で実行できない」と言われます)
とりあえず再起動しておきます。

BIOS設定

Panasonicサイト
  1. Windows に入ります
  2. 下のバーに右端にあるタスクトレイをクリックします
  3. [すべての設定]-[更新とセキュリティー]-[回復]
  4. [PCの起動をカスタマイズする]にある[今すぐ再起動する]
  5. [トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[UEFIファームウェアの設定]-[再起動]
これで再起動すると BIOS に入りますので、 起動優先順位をインストールメディアに合わせて変更し、 保存して終了します。すると再起動します。

Ubuntuのインストール

メディアの準備

ubuntu Japanese Teamサイトなどから、USBやDVDなど、インストールメディアを用意して下さい。 ここでは、Ubuntu 16.04 LTS 日本語Remix を DVD に焼いて使いました。

DVDから起動

先の BIOS 操作で光学ドライブから起動するようになっているはずですので、 DVDインストールメディアを入れて再起動します。 起動したら、[Try ubuntu without install] を選択します。

ネット準備

インストールの際に必要なネット接続をしておきます。 もしプロキシが必要なら、ここの手順を踏みます。 必要ない場合は次に進んでください。
  1. 有線LANがあれば、ケーブルを差しておきます。
  2. 右上にある歯車アイコンをクリックします。
  3. [システム設定]-[ネットワーク]-[ネットワークプロキシ]で設定します
  4. 「ネットワーク」を選んで、proxy の設定をします。
と、ここまで進んだのですが、どうもUbuntuがネットワークを認識してくれないっぽいです(泣) とりあえず進んでみます。

インストール

インストールメディアから[Try ubuntu]を選択して起動したとします。
  1. [ようこそ]は日本語を選択して[続ける]
  2. [Ubuntuのインストール準備]はそのまま[続ける]
これから、スワップ領域とUbuntu領域を確保します。

スワップ領域

  1. 先ほど作った[空き領域]を選択
  2. [+]ボタンを押す
  3. [サイズ]は 4GB=4096MB 程度、[基本パーティション]、[この領域の終点]、[利用方法]は[スワップ領域] としたら、[OK]
Ubuntu領域
  1. 先ほど作った[空き領域]を選択(スワップ領域分だけ容量が減っているはず)
  2. [+]ボタンを押す
  3. [サイズ]はそのまま、[基本パーティション]、[この領域の始点]、[利用方法]は[ext4ジャーナリングファイルシステム]、[マウントポイント]は[/]としたら、[OK]
[ブートローダをインストールするデバイス]
  1. ノートPCが持っている SSD (or HDD) を選択して[インストール]
  2. [ディスクに変更を書き込みますか?]では[続ける]

インストール時の各種設定

再起動

Live でのインストールが終了したら[今すぐ再起動する]

インストール後にすぐの設定

/etc/hosts.allow

とりあえず他からの接続を禁止します。 必要であれば、後から許可を出していきます。
/etc/hosts.allow

ALL : ALL : deny

ネットワークデバイス問題

Live時からネットワークを有線・無線とも認識しなかったのですが、 結論から言うとカーネルのバージョンが古いのが原因のようです。

Ubuntu 16.04 LTS のカーネルバージョンは 4.4 ですが、 これをアップデートする必要があります。 このため、linux-generic-hwe-16.04-edge をインストールすればよい。。。。 のですが、有線も無線も繋がらない状況ではインストールは面倒です。 というわけで、以下のような戦略を取ります。

  1. セキュアブートを無効化して有線を有効にする
  2. linux-generic-hwe-16.04-edge をインストールしてカーネルをアップデートする
  3. セキュアブートを有効化する

有線接続: セキュアブートの無効化

セキュアブートというのは、PCを起動するメディアをチェックする仕組みのようです。

参考:

ブート時に[System setup]を選択すると BIOS に行けます。
[BIOS]-[セキュリティー]-[セキュアブート制御] で無効にします。

よくわからないのですが、セキュアブートの無効化で有線ネットワークが繋がりました。

linux-generic-hwe-16.04-edge をインストール

Hardware Enablement Kernel (HWEカーネル) は Ubuntu 16.10 で 使われているカーネル 4.8 だそうです。 これをインストールすることにより、16.04 LTS のままで 4.8 でサポートされているデバイスが使えるようになる。。。 という理解でいいのかな?

参考

ではインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install linux-generic-hwe-16.04-edge
インストールできたら再起動します。 再起動して uname -a で確認したら、4.8.0-34 になってました。 また、無線LANも
ifconfig
(中略)
wlp2s0 (略)
という感じで認識されていました。

セキュアブートの有効化

無効化と逆の手順を踏めばOKです。 (有効化が必要なのかどうかは不明です)

各種セッティング

proxy

必要なら、[ネットワーク]-[ネットワークプロキシ]で設定します。

言語サポート

[言語サポート]で[インストール]

Dash のオンライン検索を無効にする

すべてのオンライン検索を無効にするには
  1. システム設定
  2. セキュリティとプライバシー
  3. 検索タブ
  4. [Dash で検索するとき : オンラインの検索結果を含める]をオフにする

履歴の記録を無効にする

すべての履歴を無効にするには
  1. システム設定
  2. セキュリティとプライバシー
  3. ファイルとアプリケーションタブ
  4. [ファイルとアプリケーションの利用状況を記録]をオフにする

キーボードのカスタマイズ

インストールソフトウェア

emacs

参考:

インストール

sudo apt-get install emacs emacs-mozc emacs-mozc-bin

日本語入力切換と領域指定の衝突回避

日本語入力切換に Ctrl+Space が使われているが、 これは emacs の領域指定と重なるので回避します。
[Fcitx設定]-[全体の設定]-[入力メソッドのオンオフ]-Ctrl+spaceとあるところをクリックしてから好きな組み合わせをタイプです。

~/.emacs.d/init.el

特に設定なしでもちゃんと日本語を書けるようですが、 mozc の設定するならこんな感じ。
~/.emacs.d/init.el
(require 'mozc)
(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "japanese-mozc")
(prefer-coding-system 'utf-8)

aspell

emacs 上で動くスペルチェッカーです。
sudo apt-get install aspell aspell-en
日本語英語混じり文でもチェックするため、
~/.aspell.conf
lang en_US
というファイルを作っておきます。 emacs 上では M-x ispell-buffer でバッファ領域をスペルチェックできます。 M-x flyspell-mode とすると、ミススペルと思われる単語に下線が出ます。

LaTeX

参考:

インストール

sudo apt-get install texlive-lang-cjk
sudo apt-get install texlive-fonts-recommended
sudo apt-get install texlive-fonts-extra
sudo apt-get install xdvik-ja
sudo apt-get install auctex

その他ソフトウェア

Thunderbird

アドレス帳のエクスポート

[アドレス帳]-希望のアドレス帳を選択-[ツール]-[エクスポート]-保存先と名前を選んで保存する

参考: Thunderbird のアドレス帳をエクスポートする方法

アドレス帳のインポート

[ツール]-[設定とデータのインポート]-アドレス帳をクリック-[テキストファイル]-ファイルがあるディレクトリを選択-右下で[LDIF]とあるところを[カンマ区切り]に変更-[開く]

参考: Thunderbird にアドレス帳をインポートする方法


Last modified: Mon Mar 13 10:13:46 JST 2017