Ubuntu 14.04LTS を Let's Note AX3 にインストール

64bit 版の日本語 Remix を使用して、 AX3 に Ubuntu 14.04LTS (Trusty Tahr) をクリーンインストールしてみました。

参考: Ubuntu Weekly Recipe 第252回 コンバーチブルPCでUbuntuを使う

準備

まず、Windows でないとできないことをやっておきます。

リカバリーディスクの作成

取扱説明書に従って、リカバリーディスクを作成しておきます。 これがないと、後で Windows 8 に戻せません。

BIOSアップデート

Panasonicのダウンロードサイトから、 アップデートの手順書をダウンロードし、 それに従ってアップデートします。

インストールUSBの作成

用意するもの: 手順:
  1. USBメモリを母艦PCに差します。
  2. USBメモリに必要なものが入ってないか、点検します。 あれば、バックアップを取っておきます。
  3. 母艦PC上で usb-creator-gtk を起動します。
  4. 「使用するディスク」の「ディスクを消去」を選択し、 USBディスクをフォーマットします。
  5. 「インストール元ディスクイメージ(.iso)またはCD」で、 インストール元となる日本語Remix の ISO イメージを選択します。
  6. USBにデータ保存領域を作るかどうかを設定します。
  7. すべてが終わったら、「スタートアップ・ディスクの作成」を押します。
参考: Ubuntu kledgeb

BIOSの操作

BIOS は、起動後にメーカーロゴが表れている間に "F2" か "Del" を押すと起動できます。

例えば USBドライブから起動するには、 USBドライブを接続した状態で BIOS を起動し、 「起動」のタブに行き、「UEFI優先度」を開きます。 接続している USB ドライブが見えていると思うので、それを最上位にします。

日本語Remix や 32bit版だと UEFI では起動しないという話もあるようです。

このまま起動すれば良いのですが、"セキュアブート"に引っかかって USBドライブから起動できないことがあります。 この場合は、再び BIOS を起動し、「セキュリティ」タブに行き、 「セキュアブート」を選択、さらに「セキュアブート制御」を「無効」にします。

インストール

proxy の設定

ネットワークの proxy 設定をしなければならない場合には、 ここの手順を踏みます。必要ない場合は次に進んでください。
  1. 有線LANがあれば、ケーブルを差しておきます。
  2. Ubuntu のインストールメディアの起動で、「Try Ubuntu」を選びます。
  3. Live が起動したら、歯車アイコンをクリックします。
  4. 「ネットワーク」を選んで、proxy の設定をします。

インストール

インストールメディアから「Try Ubuntu」を選択して起動したとします。
  1. 有線LANがあれば、ケーブルを差しておきます。
  2. 「ようこそ」は日本語を選択して「続ける」を押します。
  3. インストールの種類を選択します。
    ここで、暗号化と LVM (Logical Volume Manager)などの選択もします。
    LVM は、インストール後にパーティションのサイズ変更などができるそうです。
  4. タイムゾーンの設定をします。
  5. 管理者ユーザとホスト名の設定をします。
  6. インストールが終わるまでしばらく待ちます。

インストール後にすぐの設定

ホーム暗号化のパスフレーズ

ユーザ設定の際にホームを暗号化するかどうかを訊かれますが、 暗号化した場合、強固なパスフレーズが自動生成されます。 通常はユーザパスワードによって解除されますが、 手動で復元する場合には自動生成されたパスフレーズが必要になります。 パスフレーズは
ecryptfs-unwrap-passphrase
で出てくる Passphrase: プロンプトにログインパスワードを 入力すると表示されるとのことです。

/etc/hosts.allow

とりあえず他からの接続を禁止します。 必要であれば、後から許可を出していきます。
/etc/hosts.allow

ALL : ALL : deny

proxy の設定

必要であれば、インストール時にした手順で設定します。 ひょっとしたら、再起動しないと変更が反映されないかも知れません。

言語サポートをインストール

  1. システム設定
  2. 言語サポート
  3. なんか入れろ、と言われたら入れる

Dash のオンライン検索を無効にする

すべてのオンライン検索を無効にするには
  1. システム設定
  2. セキュリティとプライバシー
  3. 検索タブ
  4. Dash で検索するとき : オンラインの検索結果を含める をオフにする

履歴の記録を無効にする

すべての履歴を無効にするには
  1. システム設定
  2. セキュリティとプライバシー
  3. ファイルとアプリケーションタブ
  4. ファイルとアプリケーションの利用状況を記録 をオフにする

キーボードのカスタマイズ

インストールソフトウェア

画面の回転

Windows時と違い、Ubuntu では本体を回転しても画面は回転しません。 画面を回転するには、次のように打ちます。
xrandr -o normal (通常の方向に戻す)
xrandr -o right (右に90度回転する)
xrandr -o left (左に90度回転する)
xrandr -o inverted (180度回転する)
画面を指定する必要がある場合は、
xrandr
でスクリーンの名称を取得し
xrandr --output eDP1 --rotate inverted
などとします。

画面を回転させると、タッチスクリーンがポイントする位置もずれてしまいます。 そこで、xinput でタッチスクリーンのポイントも変換します。 まず、タッチスクリーンのIDを取得します。

xinput
この出力で、"eGalax Inc. GalaxTouch ..." となっているのが タッチスクリーンなので、これの ID を憶えておきます。 180度回転させるには、次のようにします。
(標準)
xinput --set-prop (タッチスクリーンのID番号) --type=float "Coordinate Transform Matrix" 1, 0, 0, 0, 1, 0, 0, 0, 1
(右90度回転)
xinput --set-prop (タッチスクリーンのID番号) --type=float "Coordinate Transform Matrix" 0, 1, 0, -1, 0, 1, 0, 0, 1
(左90度回転)
xinput --set-prop (タッチスクリーンのID番号) --type=float "Coordinate Transform Matrix" 0, -1, 1, 1, 0, 0, 0, 0, 1
(180度回転)
xinput --set-prop (タッチスクリーンのID番号) --type=float "Coordinate Transform Matrix" -1, 0, 1, 0, -1, 1, 0, 0, 1
コンマ(,)の後には空白が必要です。
Last modified: Wed Apr 30 19:30:26 JST 2014