Ubuntu 12.04 LTS インストールメモ
wubi
12.04LTS の日本語Remixからだと wubi.exe が動かないらしい。
というか、日本語Remix CD に wubi.exe がないみたい。
よって、12.04LTS の日本語環境を wubi でインストールする場合、
オリジナルの CD から wubi でインストールしてから、
日本語環境を構築するという手順を踏まないといけないようです。
オリジナルのwubiもサクッとは動かなくて、
コマンドプロンプトから起ち上げないといけないみたいです。
CDドライブが D: の場合は、
D:\wubi.exe --force-wubi
で wubi が起動します。
いくつか設定したらインストールして Ubuntu から再起動すると、
インストールを完了してくれます。
wubi.exe をネットからダウンロードして、
これを起動することにより必要なファイルをネットワークからダウンロードして
インストールすることもできるようです。
でもこれも英語版な気がします(未確認)。
LogTransport2.exe
Ubuntuとは関係ないですが、Dashをいじっていて LogTransport2.exe
というものが見つかりました。
どうも Windows 上で Adobe 関係のログ収集プログラムらしいです。
時にCPUを大幅に占有するようなので、起動しないようにします。
Acroread を起ち上げて、[ヘルプ] -> [製品向上プログラム]で
[参加しない]を選択するとよいようです。
ネットワーク設定
やっといた方がいいかも
アクセス制限
/etc/hosts.allow
ALL : localhost : allow
ALL : 127.0.0.1 : allow
sshd : ALL : allow リモートからsshログインを許可する場合。ALL を適当な範囲に絞れば、安全度が上がる
ALL : ALL : deny
一番上の2行を消して困らないようなら、消した方がよい。
このファイルには一行だけ、ALL : ALL : deny と書くのが一番セキュアなのかな。
必要に応じて
proxyの設定をする。
Dash で proxy と打つと Network アイコンが出るのでダブルクリックする。
出てきたパネルの[Network proxy]で[Method]の[Manual]を選び、
proxy サーバの設定をする。したら、再起動する。
日本語環境
ubuntu Japanese Team の日本語環境ページ によると、
以下の方法で日本語環境が構築できます。
端末を開く (Ctrl-Alt-t)
GPG鍵とレポジトリを追加する
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/precise.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
パッケージをアップグレードする
sudo apt-get upgrade
画面右上の「電源マーク」(歯車マーク)をクリックし、
「System Settings...」を選択する。
出てきた画面の右上に Language Support と打ち込み、
出てきた青いアイコンをクリックする。
出てくる言語サポートに日本語が含まれているかを確認する。
なければ、「言語のインストールと削除」から日本語を追加する。
日本語Remix CD に追加されているパッケージと同じものを、
以下のコマンドでインストールする。
sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja
Language Support で日本語を選んでインストールしておく。
たぶん、再起動しておくと良い。
カスタマイズ(好みに応じて)
キーボードのレイアウトを English (US) にする。
Dash で keyboard と打って Keyboard Layout アイコンをダブルクリックする。
出てきたパネルの左下の + マークをクリックして、
出てきたパネルで English (US) を探して Add する。
日本語キーボード設定を使わないなら、
左にある日本語キーボード設定(Japanese)を左下の - ボタンで削除する。
CapsLock を Control にする。
先の Keyboard Layout で右下の Options を押す。
[Ctrl key position]の[Caps Lock as Ctrl]にチェックを入れる。
IBus の日本語入力方法を Shift+Space にする。
emacs使いだと、Ctrl+Space は別の用途に使うので、
重複しないように変更しておく。
Dashで Keyboard Input Methods を選び、
出てきた[一般]の一番上、[切り替え]の右端を選ぶ。
[モディファイア]となっているところで、
Control のチェックを外し、Shift にチェックを入れる。
[適用]を押して、[OK]する。
Launcherのアイコンサイズを変更する
Dashで appearance を選び、パネルの下にあるサイズ選択バーで適当な大きさにする。
デフォルトshellを変更する。login shell として使える
shellのリストは /etc/shells にある。例えば tcshを
sudo apt-get install tcsh
でインストールすると /usr/bin/tcsh に入るが、
chsh -s /usr/bin/tcsh
だと撥ねられる。/etc/shells には /bin/tcsh がリストされており、
/usr/bin/tcsh から /bin/tcsh へシンボリックリンクが貼られていた。
よって正解は
chsh -s /bin/tcsh
となる。
synapticパッケージマネージャをインストール
sudo apt-get install synaptic
e-mobile などを使うためには、
使おうとするユーザにそれを使う権限がないといけないみたい。
コマンド pon で接続するには dip グループに、
GNOME-PPP で接続するには dialout グループに所属していないとダメのよう。
/etc/group を確認して、登録されていなかったら登録します。
ユーザ user を dip グループに登録する方法は
sudo adduser user dip
あるいは
sudo gpasswd -a user dip
です。削除は
sudo gpasswd -d user dip
です。登録したら、再起動するといいみたいです。
環境によってはP2Pの使用が禁止される。
このときは、torrent クライアントを削除する。
sudo apt-get remove transmission-gtk
sudo apt-get remove transmission-common
dpkg -l | grep transmission
(transmission-gtk が rc 状態で出る。設定ファイルが残っている状態)
sudo apt-get purge transmission-gtk
Unity独特の挙動を消す
Unityの特徴として、
グローバルメニュー(ウィンドウのメニューが上のバーに表示される)
オーバーレイスクロールバー(マウスのポインタが近づいたときのみウィンドウのスクロールバーが現われる)
というものがあります。これらに慣れない場合は、
次の方法で無効化できるということです(未検証)。
グローバルメニューを無効にする
sudo sh -c `echo "export UBUNTU_MENUPROXY=0" > /etc/X11/Xsession.d/81ubuntumenuproxy`
この後、ログインし直します。
再び有効にするには、作ったファイルを消すといいそうです。
sudo rm /etc/X11/Xsession.d/81ubuntumenuproxy
この後、ログインし直します。
オーバーレイスクロールバーを無効にする
sudo sh -c `echo "export LIBOVERLAY_SCROLLBAR=0" > /etc/X11/Xsession.d/80overlayscrollbars`
この後、ログインし直します。
再び有効にするには、作ったファイルを消すといいそうです。
sudo rm /etc/X11/Xsession.d/80overlayscrollbars
この後、ログインし直します。
AeroSnapを無効にする
AeroSnapとは、ウィンドウを画面上端にぶつけると最大化して、
右や左にぶつけると画面の半分を埋める大きさになる、
というやつのようです。これを無効にするには、
sudo apt-get install compizconfig-settings-manager
でインストールしてから compizconfig マネージャを開き、
Windows Management プラグインで Grid のチェックを外すといいようです。
このあと、いったんログアウトしてからログインして試してみましょう。
GNOME3環境
これでいいのか不明です
sudo apt-get install gnome-shell gnome-tweak-tool
GNOME3-team のリポジトリを使うように設定しなくてもいいのかどうかが
わかりません。
xubuntu desktop環境
Unity や Gnome でも重いので、xubuntu-desktop をインストールしてみた。
sudo apt-get install xubuntu-desktop
Gnomeと違ってパネルが上にあるだけなので、画面が若干広くなる。
Ctrl と Caps_Lock を入れ替えるには、~/.Xmodmap を次の内容で作る。
~/.Xmodmap
remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L
keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L
変更を有効にするには、再起動するか、xmodmap に ~/.Xmodmapを食わす。
xmodmap ~/.Xmodmap
Caps_Lock を Ctrl にして、Ctrl はそのままにする場合は
~/.Xmodmap
remove Lock = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
add Control = Control_L
です。先の ~/.Xmodmap で、
要らない行の行頭に ! を入れてコメントにしてもいいです。
日本語LaTeX環境の構築
基本
とりあえず auctex をインストールすると、emacs23 と texlive2009 が入ります。
ただし、この texlive は若干古く、UTF-8 が使えないそうです。
sudo apt-get install auctex
latex コンパイルで日本語が通らないので ptex-bin を入れる
sudo apt-get install ptex-bin
xdvi で日本語が出ないので xdvik-ja を入れる
sudo apt-get install xdvik-ja
jsarticle のために okukmura-clsfiles を入れる
sudo apt-get install okumura-clsfiles
IPAフォントを埋め込む
dvipdfmx で IPAフォントを使うために OpenTrue版の IPAフォントを入れる
sudo apt-get install otf-ipa-font
シンボリックリンクを張る
sudo mkdir -p /usr/share/texmf/fonts/truetype
cd /usr/share/texmf/fonts/truetype
sudo ln -s /usr/share/fonts/opentype/ipafont-mincho/ipam.ttf
sudo ln -s /usr/share/fonts/opentype/ipafont-gothic/ipag.ttf
次のファイルを作成する。
/etc/texmf/dvipdfm/ipa.map
rml H ipam.ttf
gbm H ipag.ttf
rmlv V ipam.ttf
gbmv V ipag.ttf
rml-jis H ipam.ttf
gbm-jis H ipag.ttf
もし、デフォルトでIPAフォントを埋め込んだPDFを作るようにするなら、
dvipdfmx が読み込むフォントマップファイルを指定する
/etc/texmf/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg
(末尾に次の1行を追加)
f ipa.map
以上の変更を反映させる
sudo mktexlsr
sudo update-texmf
dvipdfmx で PDF に変換するとエラーが出る
** WARNING ** Failed to load AGL file "pdfglyphlist.txt"...
** WARNING ** Failed to load AGL file "glyphlist.txt"...
[1]
** WARNING ** UCS-4 TrueType cmap table...
が、pdf を表示させるとちゃんと日本語が出ているので気にしなくてもよい?
埋め込みの有無を確認してみる
pdffonts で PDF で使われているフォントを確認する。
まず、何も指定しないで dvipdfmx をかけて作った pp.pdf は
dvipdfmx pp.dvi
pdffonts pp.pdf
name type emb sub uni ...
-------------------------------------------------------------
....
Ryumin-Light-Identity-H CID Type 0 no no no
emb の列が埋め込みの有無で、今 Ryumin-... は埋め込まれていません。
次に、ipa フォントを埋め込んでみます。
dvipdfmx -f ipa.map pp.dvi
pdffonts pp.pdf
name type emb sub uni ...
-------------------------------------------------------------
....
...+IPAMincho CID TypeType yes yes no
emb の列が yes になりました。
参考:
dvipdfmx の日本語フォント設定方法
revtex4
とりあえずインストール。
sudo apt-get install texlive-publishers texlive-latex-extra
以前と同様に、著者と所属がうまく表示されないというバグがあるみたいなので、
APS からパッケージを拾ってきてインストールする。
APSのREVTeX4ホームページ からrevtex4-1.zip を拾って来る
zip を解凍して、できたディレクトリに入る
unzip revtex4-1.zip
cd revtex4-1
インストールする
sudo unzip revtex4-1-tds.zip -d /usr/share/texmf-texlive/
LaTeXのパスを更新する
sudo texhash
emacsの設定
emacs で anthy を使うために anthy-el を入れる
sudo apt-get install anthy-el
VLゴシックを使いたいので入れる
sudo apt-get install ttf-vlgothic
メニューバーの「Options」->「Set Default Font...」から
VLゴシックを選んで OK を押す。
「Options」-> 「Save Options」を選ぶと ~/.emacs に設定が保存される。
Last modified: Thu Jun 12 14:06:40 JST 2014