Ubuntu 10.04 LTS インストールメモ
目次
- はじめに
- インストール
- インストール後にすぐすべき設定
- emacs
- LaTeX 環境の構築
- locale 設定
- NFS
- アプリケーション
- その他もろもろ
- TODOリスト
- 参考サイト
Ubuntu 10.04 LST デスクトップ版をインストールしたときの備忘録です。
書いてあることを実行するさいは、自己責任でお願いします。
これはびっくりな設計思想
Ubuntuの入手
のページから、日本語 Remix CD イメージをダウンロードして、
iso イメージを CD-R に焼きます。
Ubuntu 上での
CD-R の焼き方は次の通りです。
- ダウンロードした CDイメージ (isoファイル)が改竄されていないかチェックする。
isoファイルのMD5ハッシュ値をmd5sum コマンドで計算し、
ダウンロード元に書いてある md5sum の値と一致してるかチェックする。
- ファイルブラウザで iso ファイルを右クリックし、「書き込み」を選ぶ。
- 焼くファイルをドラッグせよとか出るのでその通りにする。
- CDドライブに空の CD-R ディスクを入れる。
- 焼くときには、「内容を書き込む」を選択する。
でないと、iso イメージがディスクにならずファイルとして書き込まれ、
結果として boot できない CD-R が出来上がります。
PC の BIOS をいじって CD ドライブからのブートをできるようにして
(HDD からのブートより CDからのブートの優先順位を上げればOK)、
焼いた CD-R を CD ドライブにセットして再起動する。
あとは言われるがまま、はいはいと答えて行けば数十分でインストール終了です。
参考サイト:
Ubuntu 10.04 LTS のインストール手順とインストール直後のシステム設定
- /etc/hosts.allow
まずは /etc/hosts.allow を設定してセキュリティーを確保する。
----------------------------------------------
ALL : localhost : allow
ALL : 127.0.0.1 : allow
sshd: ALL : allow
sshdfwd-X11 : ALL : allow
ALL : ALL : deny
----------------------------------------------
上の2行で、ローカルホストにはすべてを許可する。
(この2行を消して困らないようなら、消した方がよい)
3行目は sshd アクセスはどこからでも許可する。
4行目は ssh 経由の X11 の出力ならどこへでも許可する。
5行目はそれ以外の通信はすべて拒否する。
- ネットワーク設定
デフォルトでは DHCP を使っていますので、固定IPを使う場合は
「システム」→「設定」→「ネットワーク接続」
で 「有線」のeth0 をクリックして「編集」を押して編集します。
また proxy も設定されていないので、必要な場合は
「システム」→「設定」→「ネットワークのプロキシ」
で設定します。
/etc/apt/apt.conf に
Acquire::http::proxy "http://(proxy-server):(ポート番号)";
Acquire::ftp::proxy "ftp://(proxy-server):(ポート番号)";
Acquire::https::proxy "https://(proxy-server):(ポート番号)";
と書いてあるのですがこれは何か関係あるのでしょうか?
- アップデート
「システム」→「システム管理」→「アップデート・マネージャ」
でアップデートします。
- 必要なソフトのインストール
「システム」→「システム管理」→「Synaptic パッケージ・マネージャ」
でインストールします。
「アプリケーション」→「Ubuntuソフトウェアセンター」でもインストールできます。
著作権的に制限のある「Ubuntu restricted extras」は後者から入れます。
Flash プラグインも入るようです。
- openssh-server をインストール
これを入れないとリモートから ssh ログインできない。
- スクリーンセイバー起動時における自動ロックの解除
デフォルトでは、ある程度の時間操作をしないとスクリーンセイバーが起動し、
同時に画面がロックされ解除するのにパスワードを打ち込まないといけない。
これが面倒な場合は、
「システム」→「設定」→「GNOMEスクリーンセイバー」
で時間切れしてもロックされないようにする。
エディタとして emacs を使う場合は、emacs をインストールします。
最新バージョンは emacs23 です。
後で使う auctex をインストールすると、emacs23 や tex 関係が入ります。
emacs固有の問題
- バックスラッシュ
デフォルトの日本語環境では、バックスラッシュが円マークになります。
Windows ユーザには慣れ親しんだものかも知れませんが、
UNIX 育ちだと LaTeX ソースで大量に円マークが出るのは気持ちが悪いです。
インストール時にキーボードを USA で選んで、
キーボードにもバックスラッシュが刻印されていても円マークが出ます。
これは emacs のフォント設定によって回避できます。emacs ウィンドウの
「Options」→「Set Default Font」
で例えば TakaoEx明朝 を選ぶとちゃんとバックスラッシュになります。
デフォルトとして保存するには、
すぐ下の「Save Options」でセーブすると ~/.emacs に書き込まれます。
[追記]TakaoEx明朝だと等幅でないので、
文章によっては画面上の見た目がガタガタすることがあります。
バックスラッシュ問題を解決できて見た目がガタガタしないフォントとしては、
例えば東風明朝やさざなみ明朝、VLゴシックがあります。
東風明朝は ttf-kochi-mincho
さざなみ明朝は ttf-sazanami-mincho
VLゴシックは ttf-vlgothic
というパッケージを入れるとそれぞれ使えるようになります。
- 文字コード
Ubuntu のデフォルト文字コードは UTF-8 です。
当然、emacs もデフォルトでは UTF-8 でコーディングします。
UTF-8 にする場合には、~/.emacs で設定します。
なお、文字コードを変更する方法は、
- コマンド nkf を使う (例えば nkf -e file > file-euc で file を UTF-8 に変換する)
- emacs 上で変更する
の2つの方法があります。emacs 上で行う方法は次の通りです。
まず、emacs 下方のミニバッファをみると、Canna の「あ」がでる位置の右に
U とか E とか書いてあると思います。
U は UTF-8 でのコーディング、E は UTF-8 でのコーディングを表します。
変更したいときは、
C-x, Ret, f (変更するコード名) Ret
です。コード名は、UTF-8 は utf-8で UTF-8 は euc-japan、Shift-JIS は shift_jis です。
- ~/.emacs
ここまでの設定を反映させた ~/.emacs の日本語設定箇所です。
TakaoEx明朝の「明朝」が文字化けしていますが、気にしてはいけません。
コメントアウトの最初の2行は文字コードを UTF-8 にしたいときに復活させ、
その代わりに直上の2行をコメントアウトしておきます。
-------------------------------------------------------------
(custom-set-variables
)
(custom-set-faces
'(default ((t (:inherit nil :stipple nil :background "white" :foreground "black" :inverse-video nil :box nil :strike-through nil :overline nil :underline nil :slant normal :weight normal :height 120 :width normal :foundry "unknown" :family "TakaoEx譏取悃")))))
(set-language-environment "Japanese")
(set-default-coding-systems 'euc-japan)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
;(set-default-coding-systems 'utf-8)
;(set-terminal-coding-system 'utf-8)
-------------------------------------------------------------
auctex の日本語対応
LaTeXで日本語ファイルをコンパイルするときは、
コマンドはlatex ではなくplatex になる。
しかしデフォルトではauctex はplatex の設定がないので、
~/.emacs に設定を書かなければならない。
-------------------------------------------------------------
(require 'tex-site)
(require 'tex-jp)
(setq TeX-default-mode 'japanese-latex-mode)
(setq japanese-TeX-command-default "pTeX")
(setq japanese-LaTeX-command-default "pLaTeX")
(setq japanese-LaTeX-default-style "jarticle")
(setq kinsoku-limit 10)
(setq LaTeX-indent-level 4)
(setq LaTeX-item-indent 2)
(setq TeX-output-view-style '(("^dvi$" "." "xdvi -s 6 '%d'")))
(setq preview-image-type 'dvipng)
(add-hook 'LaTeX-mode-hook (function (lambda ()
(add-to-list 'TeX-command-list
'("pTeX" "%(PDF)ptex %`%S%(PDFout)%(mode)%' %t"
TeX-run-TeX nil (plain-tex-mode) :help "Run ASCII pTeX"))
(add-to-list 'TeX-command-list
'("pLaTeX" "%(PDF)platex %`%S%(PDFout)%(mode)%' %t"
TeX-run-TeX nil (latex-mode) :help "Run ASCII pLaTeX"))
(add-to-list 'TeX-command-list
'("acroread" "acroread '%s.pdf' " TeX-run-command t nil))
(add-to-list 'TeX-command-list
'("pdf" "dvipdfmx -V 4 '%s' " TeX-run-command t nil))
)))
-------------------------------------------------------------
かな漢字変換エンジン(日本語入力)
各種変換エンジンの特徴などのまとめと紹介は
最適な日本語入力環境を発掘せよ
にあるので参照のこと。
まず、デフォルトでもAnthyによる入力が使えますが、
XIM を使っているのでカーソルの位置と日本語の出る位置が違い違和感があります。
emacs から使えるようにするには、それぞれ設定が必要です。
- Canna
どうやら、emacs23 は canna をサポートしていないようです。
対応させるために yc.el というものがあるようですが、
これをインストールしようとすると emacs22 もインストールしようとします。
つまり、yc.el も emacs23 には対応していないようです。
しようがないので、egg を入れて tamago4 経由で入力します。
canna, canna-tools, egg
などをインストールします。
- Anthy
やっぱりCannaはおバカということなら、Anthy を使います。
XIM ではなく emacs23 から直接Anthyを呼び出すことでカーソル位置に
日本語を書き込んで行けるようになります。
anthy.el をインストールしておきます。
ちょっと使ったところでは、変換の反応がとても遅くて
タイピングが早いと変換のスピードがついていけていない感じがします。
これは anthy.el のバクだそうで、次のようにするとちょっとは改善されます。
/usr/share/emacs/site-lisp/anthy/anthy.el
の
(if (string-match "^22\." emacs-version)
のところを
(if (>= emacs-major-version 22)
に変更する。
anthy.el のこの前後を読むと、emacs22 であれば anthy-accept-timeout が 1だが
その他は anthy-accept-timeout が 50 になるように設定されているものを、
emacs22 およびそれより新しいバージョンなら 1 にするようにしました。
emacs で応答が遅い
それでもこちらのタイプスピードに追いついていないときがあります。
変換は結構正解を出してくれて賢いので、
実質 Canna より Anthy の方が早いかも知れません。
上のanthy.elではなく、 ~/.emacs に直接
(if (>= emacs-major-version 22)
(setq anthy-accept-timeout 1))
と書くとかなり改善されます。
ついでに、なんらかの都合で Anthy が変なモード(例えば全角英数モード。いらん)に
突入したら、M-x anthy-default-mode で元に戻します。
- PRIME
Anthy の代わりに PRIME という変換エンジンを使うこともできます。
こちらの方は Canna と同等の変換スピードで変換してくれます。
妙な補完機能がついていて、変換候補が書いている行のすぐ下に来て、
次の行が上下するのが変ですが、まあ使えるかも知れません。
「ん」を打つときにはきっちり n を2回打たないとダメなのが Canna と違うところです。
emacs23上で使うには、prime, prime-el をインストールしておきます。
- 変換エンジンの変更
emacs 上で、M-x set-input-method として好きなエンジンを入力すると、
その変換エンジンに変更できます。
- ~/.emacs
ここまでの設定を反映させるための ~/.emacs の記述法です。
上の3行のうち、好きな変換エンジンだけを残して残りの2行をコメントアウトします。
デフォルトでは C-\ が変換エンジンを起動するためのキーバインドですが、
バックスラッシュが遠いため、C-o で起動するための設定が
最後の4行目に書いてあります。
-------------------------------------------------------------
(set-input-method 'japanese-egg-canna)
(set-input-method 'japanese-anthy)
(set-input-method 'japanese-prime)
(global-set-key "\C-o" 'toggle-input-method)
-------------------------------------------------------------
Ctrl-space が Anthy に取られる
XIM の Anthy がデフォルトのままでは
Ctrl-space が Anthy の起動用として取られてしまって、
リージョンマークなどができません。
そこで、Anthy の起動方法を変更します。
「システム」→「IBusの設定」→「一般」→「キーボードショートカット」の
「切替え」を「Shift+space」にする。
これで Anthy の起動は Shift+space に変更されますので、
emacs上では Ctrl-space がフリーになります。
emacs の参考サイト
HTML-helper-mode
HTMLファイルを書くための支援モードです。
デフォルトでも HTML-mode というのがありますが、
それを強力にしたものです。
インストールは、html-helper-mode を入れるだけです。
~/.emacs の設定は、
(autoload 'html-helper-mode "html-helper-mode" "Yay HTML" t)
(setq auto-mode-alist (cons '("\\.html$" . html-helper-mode) auto-mode-alist))
と書いておくだけ。また、新規に *.html を作成するときに
デフォルトで書いておきたいことがあったら、
(defvar html-helper-new-buffer-template
'("<!DOCTYPE HTML PUBLIC \"-//W3C//DTD HTML 4.01//EN\">\n"
"<html lang=\"ja\">\n"
"<head>\n"
"<meta http-equiv=\"Content-Type\" content=\"text/html; charset=UTF-8\">\n"
"<title>" p "</title>\n"
"</head>\n"
"<body>\n"
"\n</body>\n</html>\n")
"*Template for new buffers, inserted by html-helper-insert-new-buffer-strings if html-helper-build-new-buffer is set to t")
と付け足しておきます。ファイルを保存したときに
自動的にタイムスタンプを押したかったら、
<body> と </body> の間あたりに
"<!-- hhmts start -->\n"
"<!-- hhmts end -->\n"
という2行を入れておきます。
キーバインドはいっぱいいっぱいあるらしいのですが、
とりあえず以下のようなものがあります。
M-RET
| <p> </p>
|
C-c RET
| <br>
|
C-c M-h 3
| <h3> </h3>
| 3 を 1,2 などに変えると h1,h2も可能
|
C-c C-l u
| <ul> <li> </li> </ul>
|
C-c C-l l
| <li> </li>
|
C-c C-a l
| <a href=""> </a>
|
C-c <
| <
| C-c > で > などもでる。
|
M-TAB
| 補完
|
C-x 3 F1 m でメジャーモードのヘルプが出て、キーバインド一覧もでます。
順番にトラブルシューティングをして行きます。
- 入れるとよさそうなソフト一覧
- latex-env-ja, latex-extra-ja
- texlive
- texlive-latex-extra
- gs-cjk-resource
- cmap-adobe-japan1
- cmap-adobe-japan2
- cmap-adobe-cns1
- cmap-adobe-gb1
- adobereader-jpn, adobereader-jpn-ipamonafont
- xpdf-japanese
- xpdf
- latexmk
/ dvipng
/ vfdata-morisawa5
/ dvi2ps-fontdesc-morisawa5
- はうちで入れたもの。/ はまだ入れてないもの。
- コンパイルができない
日本語 platex は UTF-8 コードのみ対応だそうです。
LaTeX ソースファイルを UTF-8 に変更してからやり直してみましょう。
- xdvi で日本語が表示されない
「システム」→「システム管理」→「日本語環境セットアップ・ヘルパ」
を立ち上げて必要そうな日本語フォントを入れてから
sudo update-vfontmap
とターミナル上でコマンドをタイプして
/var/lib/texmf/vfontmap を更新してみる。
うちではこれでうまくいきました。
- dvips で PS が作れない
dvips を動かすと、
dvips: ! Bad VF file min10.vf: character code out of range
というエラーが出ます。これは dvips が日本語非対応だからです。
では 日本語対応の dvipsk-ja を入れればいいのかと言うと、
Ubuntu 10.04 LTS リリース時点では、
dvipsk-ja はlibkpathsea4 の依存関係の不整合によって
インストールできない状態になっています。
この不整合を解消したパッケージが
Mitsuya Shibataさんのサイトにありますので、
これをありがたく使わせてもらいます。
使い方は
Ubuntu Server に LaTeX 環境を入れたCommentsAdd Star
にも書いてありますが、ここでは GUI を使った使い方を書いておきます。
まず PPA というものの設定をしなければなりません。
PPAとは何ぞや?
というのを理解したら、設定しましょう。まず
「システム」→「システム管理」→「ソフトウェア・ソース」
を開きます。次に「他のソフトウェア」を開いて追加を押し、次の2つを追加します。
deb http://ppa.launchpad.net/cosmos-door/dvipsk-ja/ubuntu lucid main
deb-src http://ppa.launchpad.net/cosmos-door/dvipsk-ja/ubuntu lucid main
それから
「システム」→「システム管理」→「Synaptic パッケージ・マネージャ」
を開いて「再読込」すると、dvipsk-ja のバージョンが 5.96 から 5.98 にアップデート
されているのがわかります。これをインストールしておきます。
- dvipdfmx で PDF が作れない
/etc/texmf/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg の最後に
f jis-cjk.map
という一行を追加します。
それから /etc/texmf/texmf.cnf の CMAPFONTS を次のように編集する。
CMAPFONTS = .;$TEXMF/fonts/cmap//;/usr/share/fonts/cmap//
最後に、dvipdfm-w32.tar.bz2 をどっかから拾って来て、
/etc/texmf/dvipdfmx にコピーします。
-------------------------------------
cd /tmp
tar xvf dvipdfm-w32.tar.bz2
cd share/texmf/fonts/map/agl
sudo cp -v glyphlist.txt pdfglyphlist.txt /etc/texmf/dvipdfmx
------------------------------------
[追記]
2011/04/05 ごろにアップデートを行うと、tex-common で texmf.cnf を
新しいものに書きかえるかどうかということを聞かれます。
ここで、新しいものに書きかえると、上で行った変更がなかったことになってしまうため、
dvipdfmx で PDF を作ろうとすると
** ERROR ** Could not find encoding file "H".
とか言われてPDFを作れなくなってしまいます。この場合は、
- texmf.cnf の元のファイルは別の名前でバックアップされているので、
これを再び texmf.cnf という名前に直す
- 新しくできた texmf.cnf に対して、再び上に書いた CMAPFONTS の変更を行う
のどちらかで dvipdfmx が動くようになります。
- LaTeX についての参考サイト:
前述のように、Ubuntu のデフォルトlocale は UTF-8 ですが、
pLaTeX は UTF-8 でないとダメ、という錯綜した状態になっています。
文書ファイルを emacs で見る分には、
emacs が自動的にコーディングを判定してくれるので問題ありませんが、
ターミナル上で閲覧することができないという問題があります。
この問題を解決するには、
- サポートlocaleとしてUTF-8 を追加する
- ターミナルのlocaleをUTF-8に対応させる
という手順が必要です。
UTF-8 locale の追加
まず、現在使えるlocale を /var/lib/locales/supported.d/local で確認します。
デフォルトでは、
ja_JP.UTF-8 UTF-8
en_US.UTF-8 UTF-8
の2つだけです。
locale -a というコマンドの出力でも ja_JP.eucjp が含まれていないことが確認できます。
追加できるlocaleのリストは
/usr/share/i18n/SUPPORTED にあり、
ja_JP.UTF-8 EUC-JP
という行が見つります。
そこで、先ほどの/var/lib/locales/supported.d/local に
ja_JP.UTF-8 EUC-JP
という1行を追加し、
sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
とタイプすると、ja_JP.UTF-8 がサポートlocale に追加されます。
参考:
Ubuntuでja_JP.UTF-8を使用する
ターミナルの設定
「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」で出てくるターミナルでは、
「端末」→「文字コードの設定」→「追加/削除」で UTF-8 を追加します。
同じく、「端末」→「文字コードの設定」で UTF-8 を選択すれば、
UTF-8 対応の端末になります。
UTF-8 コーディングされたファイルは、more で中身を見ることができます。
ちなみに、JLESSCHARSET を japanese に設定しても
jless ではうまく行きませんでした。
なお、文字コードをUTF-8 にした端末では、
デフォルトでホームディレクトリに作成される
日本語のディレクトリ名(ダウンロードやデスクトップなど)が文字化けします。
nkf を使う
nkf を使ってファイルを閲覧すれば、
端末の文字コードによらずファイルの中身を見ることができます。
ただし、nkf は cat のようにだーっと中身を表示してしまうので、
more や (j)less のようにスクロールができません。
また jless とは違い more はスクロールバックができないため不便です。
そこで、nkf と jless を合わせたコマンドを用意しておきます。
まず、ホームディレクトリに bin というディレクトリを用意します。
つぎに、path を通して jless のキャラクター設定をしておきます。
setenv PATH $HOME/bin:$PATH (csh系の場合)
setenv JLESSCHARSET japanese (csh系の場合)
最後に、スクリプトファイル $HOME/bin/less を作成しておきます。
------------------------------------------------
#!/bin/csh -f
if ($#argv>0 ) then
/usr/bin/nkf $argv[1] | jless
else
echo "Missing filename (this is "$HOME"/bin/less)"
endif
------------------------------------------------
path 情報をリフレッシュしてファイルを less で見れば、文字化けしません。
以上がうまくいったら、PATH と JLESSCHARSET の設定を
~/.cshrc に書き込んでおけばターミナルを起動したときに自動的に設定されます。
------------------------------------------------
setenv PATH (ホームディレクトリの場所)/bin:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/usr/games
setenv JLESSCHARSET japanese
------------------------------------------------
Ubuntu 機を NFS クライアントとして使う場合の設定です。
ここでは、nfs-server:/ を /mnt にマウントしてみます。
まず、Synaptic パッケージマネージャから nfs-common をインストールします。
portmap も必要ですが、このとき同時にインストールされます。
次にサーバ側で /etc/exports や /etc/hosts.allow の設定をします。
できたら、クライアント側で次のコマンドを打つと NFS マウントできます。
# sudo mount -t nfs -o proto=tcp,port=2049 nfs-server:/ /mnt
NFSv4Howto
には -t nfs ではなく -t nfs4 と書いてありましたがそれではうまくいきませんでした。
うまくマウントできたら、/etc/fstab に書き込んで
起動時に自動でマウントするようにしておきます。
nfs-server:/ /mnt nfs _netdev,auto 0 0
第1コラム:サーバ側のマウント元
第2コラム:クライアント側のマウント先
第3コラム:ファイル形式の指定
第4コラム:オプション(_netdev はネットワークの準備ができるまで待つ、auto は起動時に自動でマウント)
を表します。
gnubiff
新着メールお知らせソフト gnubiff の使い方は
gnubiffの基本設定
に書いてある。インストールした後、コマンドラインから gnubiff -h とするとヘルプが出る。
gnubiff とすると設定画面が立ち上がるので、mailbox 1 をクリックして Properties を選択する。
出てきたパネルに Name: 適当、Type: Pop、Address: メールサーバ名、Username: ユーザID、
Password: パスワードを入れる。ただしセキュリティーを上げるためならば、
Username や Password は空欄でよい。gnubiff 起動時に入力を求められる。
Details を押して Connection: standard、Authentication: Encrypted User/Pass (apop)、
などを選んで Apply を押す。OKを押すとペンギンのアイコンが出てくる。
Gnomeパネルに出すには、gnubiff --systemtray とする。
ただし、時々暴走するらしい。様子を見て変更しないといけないかも知れない。
orage
カレンダーとスケジューラ。
tasque
タスク(やるべきこと)を管理する。
gnuplot-mode
Synaptic から gnuplot-mode をインストールすると、
/usr/share/emacs/site-lisp/gnuplot-mode/ に lisp ファイルが入る。
.emacs には特に何も書かなくても設定はできている。
emacs 上の gnuplot のスクリプトファイルから gnuplot にコマンドを送るには、
C-c C-l とする。
C++コンパイラ
デフォルトで入っているのは cpp コンパイラだったが、
オプションだのライブラリだのが面倒だったので、Synaptic で g++ をインストールした。
これをインストールすると、c++ もインストールされる。
g++ と c++ を比較したところ、c++ の方がちょーっとだけ速かったが
おそらく誤差の範囲内と思われる。
いろんなアプリケーションの名前
Gnome に付いてくるターミナルのコマンド名はずばり gnome-terminal 。
また画像ファイルビューアは eyes of Gnome でコマンド名は eog 。
JabRef
LaTeX のbibファイル出力機能を持った文献管理ソフトです。
JabRefによるBibTeX文献管理とJab2HTML
Mew
ずっと更新をさぼっていたら使い勝手が変わっていました。
サイズが大きいメールは一部だけが取得され、
リストの行先頭にTマークが付きます。
残りの部分も取得するには、該当メールの行に行き、I (アイ)を押します。
メールに書かれた URL をマウスの中ボタンで firefox に表示させるには、~/.emacs に
(setq browse-url-browser-function 'browse-url-firefox)
(define-key mew-message-mode-map [mouse-2] 'browse-url-at-mouse)
と書いておいて、メール中のURLをマウスの中ボタンでクリックします。
上のやり方でできるときもあるしできないときもありました。別のやり方は、~/.emacs に
(add-hook 'mew-message-mode-hook
(function (lambda() (global-set-key [(shift button2)] 'browser-url-at-mouse))))
と書く方法です。
convert
カラーの図をモノクロの変換するときは、
convert -colorspace gray input.eps output.eps
などとする。convert には -monochrome というオプションもあるが、
変換された図がガタガタになる。
デュアルブートの再インストール
Ubuntu 10.04 LTS のインストール CDを使えば、
簡単にデュアルブートにすることもできます。
しかし、Ubuntu を再インストールしようとしたときに、
パーティション(BSD用語ではスライス)の切り方をどうするのかがわかりませんでした。
すでに入っている Ubuntu の上から新しいものをインストールする、
というのもできるはずですが、どうするんでしょうか?
インストールCDの一番上のディレクトリには
wubi.exe という実行ファイルが入っています。
Windows 上でこれを実行させると、Windows 上のアプリケーションとして
Ubuntu をインストールすることができ、安全とのことです。
Windows 上の仮想OSではなく、デュアルブートで起動することになります。
ただし、ハイバーネーションができないなどの不具合があるようです。
ssh-keygen に関係する設定
デフォルトで入っている ssh-keygen で openssh の DSA, RSA による鍵と鍵穴が作れます。
作り方は、
ssh-keygen -t dsa (DSAの場合)
ssh-keygen -t rsa (RSAの場合)
と打つと、~/.ssh に鍵と鍵穴を作っていいかを聞かれますので y と答えてから、
passphrase を2回入力します。すると、DSA の場合、~/.ssh/id_dsa と ~/.ssh/id_dsa.pub
の二つが作られます。
リモートサーバにこれらの鍵と鍵穴で入る場合は、
リモート側に id_dsa.pub を持っていきます。
リモート側が openssh なら持ってきた id_dsa.pub を
リモート:~/.ssh/authorized_keys として保存しておきます。
基本的には以上の設定でOKのはずなのですが、Ubuntu にはバグのせいか、
「以上の設定をした後、ローカルで一度ログアウト、ログインをやり直し」
しないとリモートに ssh ログインできません。
ログイン時に起動するアプリケーション
「システム」→「自動起動するアプリ」から設定のこと。
xdvi のサイズ設定
xdvi を起動すると、プレビュー画面がとても小さいです。
それではといって Zoom をいじって大きくしようとすると右端の字が見切れてしまいます。
どうやら、xdvi を起動する段階で -s オプションを使ってサイズ指定するのがいいようです。
例:
xdvi -s 6 hogehoge.dvi
ファイルの完全消去
FreeBSD では rm コマンドにオプション -P を付けると完全消去してくれるが、
Linux ではそのようなオプションはない。
代わりに、shred というコマンドがあるのでこれを使う。
ファイル単位で消すには、
% shred -u foo.txt
とする。-u はファイル名も消すためのオプションである。
パーティションごと消したい場合は
# shred -vfz -n 100 /dev/had
などどする。-v は冗長表示、-f は強制的に、-z は最後にゼロで上書きして完全消去の痕跡を消す、
-n 100 は無意味データを 100回上書きするオプションである。
なお -n のデフォルトは 3 である。
メモリの開放
なんか知らんが、使ってるとメモリがどんどん食われてしまって
使用中が1GB を越えてしまう。
sudo sync
sudo sync
sudo sync
sudo sysctl -w vm.drop_caches=1
とやるといいらしい。sync3回は必要なのか知らないけど、お約束。
sudo -s で root になって、
sync
sync
sync
echo 3 > /proc/sys/vm/drop_caches
とやるのも吉だそうな。
使われているメモリのうち、buffer と cache の部分は実際には使われていないので
空き容量として計算してよいそうです。
アップデート・マネージャが CD-ROM を要求する
アップデート・マネージャを起動してみると、
アップデートがあったのでインストールしようとしました。
すると、「10.10 の CD-ROM をドライブに入れろ」というメッセージが出ました。
「10.04 を使っていて 10.10 にアップグレードもしないのにおかしい」
と思ったのでキャンセルするとアップデートのインストールができなくなりました。
10.10 のインストール CD-ROM を作ったときにテストでドライブに入れて読み込み、
パッケージ・マネージャを起動したのが原因のようです。
アップデート・マネージャの左下にある「設定」→「他のソフトウェア」を見ると、
「CD-ROM: 10.10 ...」という記述が追加されており、
ここからアップデートファイルを取り込む設定になってしまっていたようです。
これを非アクティブにすると、10.04 対象の通常のアップデートができるようになりました。
Flashplugin
「アプリケーション」→「Ubuntuソフトウェアセンター」で「Adobe flash」くらいで検索し、
「Adobe Flash Plugin 10」を選んでインストールする。
NTP: 時刻合わせ
まず、パッケージ ntp をインストールする。
sudo apt-get install ntp
とか。次に、NTPサーバを設定する。/etc/ntp.conf で NTPサーバを設定する。
server ntp.ubuntu.com
と書いてあるところに好きなサーバを加えるか、変更する。
NTPを起動するまえに、ntpdate で手動時刻合わせをしておく方がよいらしい。
sudo ntpdate (ntpサーバ)
最後に、NTPを再起動する。
sudo /etc/init.d/ntp restart
動作の確認は、
sudo ntpq -p
で。NTPが動いているときは、ntpdate は使えませんので、
手動合わせするときは一度 NTP を止めてから行います。
参考ページ:
ispell
emacs で M-x ispell-buffer としたときに、
Error: No word lists can be found for the language "ja_JP"
というエラーを吐かれてスペルチェックができない。
これは LANG の設定が ja_JP になっているが、
ispell は日本語のスペルチェックのための単語リストがないことが原因らしい。
~/.aspell.conf というファイルに
lang en_US
と1行書いておけば良いらしい。
また、英語の辞書ファイルがないとチェックできないので、
aspell-en をインストールしておく。
boost
boost とはC++のライブラリ群のことで、
libboost-dev をインストールすると幸せになれる。
revtex4.1
Ubuntu10.04LTS からインストールできる revtex4.1 にはいくつかバグがあるようで、
例えば著者の順番によっては所属を意図通り表せないことがあります。
新しいセットを自分でインストールすると直るようです。
- APSのREVTeX4ホームページからrevtex4-1.zip を拾って来る
- zip を解凍して、できたディレクトリに入る
unzip revtex4-1.zip
cd revtex4-1
- インストールする
sudo unzip revtex4-1-tds.zip -d /usr/share/texmf-texlive/
- LaTeXのパスを更新する
sudo texhash
参考: Ubuntu10.04でrevtex4.1
- Canna の辞書の増設
東工大のサイト
- Canna の変換候補が出ない
canna.el for Emacs23 修正とか
- Mozc という変換変換エンジンもあるらしい
- Auto Mount Deamon
- VirtualBox
フリーの仮想マシン環境構築ソフト。
- 日本語ディレクトリうざい
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
あと、~/.config/user-dirs.dirs に設定が書いてあるので適当に英語に変更する。
- メモリ認識
sudo apt-get install linux-server
sudo apt-get install linux-headers-server
でサーバ版のカーネルを導入すると吉らしい。
ただし、
NVIDIAやAMD(ATI)のビデオカードとか acroread とかが動かなくなるとか、
そもそも起動しなくなる危険性があるらしいので要注意。
導入は自己責任でどうぞ。
Ubuntu 日本語フォーラム
linux-generic-pae と linux-headers-generic-pae を入れた方がいいという話もあり。
数パーセント遅くなるそうです。
こちらも導入は自己責任でどうぞ。
- ウィルススキャンソフト
ウィルススキャンする
ClamAV
(運用例)とか、
バックドア検出をするchkrootkitとかがある。
- OpenGL とか GLUT
描画のためのもの。Ubuntu では freeglut3-dev と libglew1.5-dev を
入れると
いいらしい。
参考:
GLUTによる「手抜き」OpenGL入門
- e-mobile を使えるようにする
なんだかみなさんそれぞれのやり方でやってらっしゃる。。。
- アップデート
「Ubuntu-Netbook 10.10 の cd-rom をドライブに入れろ」
とか出て、入れなかったら
W: cdrom:[Ubuntu-Netbook 10.10 _Maverick Meerkat_ - Release i386 (20101007)]/pool/main/b/binutils/binutils_2.20.51.20100908-0ubuntu2_i386.deb の取得に失敗
と怒られる。Desktop 版なのになんで Netbook 版の CD-ROM を入れろと?
[追記]どうやら、Maverick Meerkat Netbook Edition の CD-ROM を入れたときに
何かの弾みでアップデートする先としてこのCD-ROMが登録されてしまったのが
原因と判明した。
「システム」→「システム管理」→「ソフトウェア・ソース」の
「他のソフトウェア」に登録されていた Maverick 関連を削除したら直った。
セキュリティー関係: