LaTeX環境の構築

入れると良さそうなパッケージ一覧

コンパイルができない

日本語 platex は UTF-8 コードのみ対応だそうです。 LaTeX ソースファイルを UTF-8 に変更してからやり直してみましょう。

xdviで日本語が表示されない

「システム」→「システム管理」→「日本語環境セットアップ・ヘルパ」 を立ち上げて必要そうな日本語フォントを入れてから

% sudo update-vfontmap

とターミナル上でコマンドをタイプして /var/lib/texmf/vfontmap を更新してみる。

dvips で PS が作れない(10.04LTS)

dvips を動かすと、

% dvips hoge.dvi
dvips: ! Bad VF file min10.vf: character code out of range

というエラーが出ます。これは dvips が日本語非対応だからです。 では 日本語対応の dvipsk-ja を入れればいいのかと言うと、 Ubuntu 10.04 LTS リリース時点では、 dvipsk-ja はlibkpathsea4 の依存関係の不整合によって インストールできない状態になっています。

この不整合を解消したパッケージが Mitsuya Shibataさんのサイトにありますので、 これをありがたく使わせてもらいます。 使い方は Ubuntu Server に LaTeX 環境を入れたCommentsAdd Star にも書いてありますが、ここでは GUI を使った使い方を書いておきます。

まず PPA というものの設定をしなければなりません。 PPAとは何ぞや? というのを理解したら、設定しましょう。まず
「システム」→「システム管理」→「ソフトウェア・ソース」
を開きます。次に「他のソフトウェア」を開いて追加を押し、次の2つを追加します。

deb http://ppa.launchpad.net/cosmos-door/dvipsk-ja/ubuntu lucid main
deb-src http://ppa.launchpad.net/cosmos-door/dvipsk-ja/ubuntu lucid main

それから
「システム」→「システム管理」→「Synaptic パッケージ・マネージャ」
を開いて「再読込」すると、dvipsk-ja のバージョンが 5.96 から 5.98 にアップデート されているのがわかります。これをインストールしておきます。

dvipdfmx で PDF が作れない

/etc/texmf/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg
f jis-cjk.map 最後にこの一行を追加する
それから /etc/texmf/texmf.cnf の CMAPFONTS を次のように編集する。
/etc/texmf/texmf.cnf
CMAPFONTS = .;$TEXMF/fonts/cmap//;/usr/share/fonts/cmap//
最後に、dvipdfm-w32.tar.bz2 をどっかから拾って来て、 /etc/texmf/dvipdfmx にコピーします。
% cd /tmp % tar xvf dvipdfm-w32.tar.bz2 % cd share/texmf/fonts/map/agl % sudo cp -v glyphlist.txt pdfglyphlist.txt /etc/texmf/dvipdfmx

[追記] 2011/04/05 ごろにアップデートを行うと、tex-common で texmf.cnf を 新しいものに書きかえるかどうかということを聞かれます。 ここで、新しいものに書きかえると、上で行った変更がなかったことになってしまうため、 dvipdfmx で PDF を作ろうとすると

% dvipdfmx hoge.dvi
** ERROR ** Could not find encoding file "H".
とか言われてPDFを作れなくなってしまいます。この場合は、
  1. texmf.cnf の元のファイルは別の名前でバックアップされているので、 これを再び texmf.cnf という名前に直す
  2. 新しくできた texmf.cnf に対して、再び上に書いた CMAPFONTS の変更を行う
のどちらかで dvipdfmx が動くようになります。

参考サイト


Last modified: Mon May 7 16:03:12 JST 2012