プリンタに両面印刷ユニットが付いていれば、両面印刷ができます。 UNIX では、PS プリンタか 非 PS プリンタかで方法が違って来ます。
両面印刷には、の2種類があります。 紙の長い辺を持ってめくるとちゃんと読めるのが長辺綴じ、 短い辺を持ってめくるとちゃんと読めるのが短辺綴じです。
- 長辺綴じ (No Tumble)
- 短辺綴じ (Tumble)
PS ファイルはテキストとして読めるファイルです。 両面印刷を指定するには、PSファイルの先頭に次の2行を追加すればOKです。
- 長辺綴じの場合
%!
<< /Duplex true /Tumble false >> setpagedevice
- 短辺綴じの場合
%!
<< /Duplex true /Tumble true >> setpagedevice
専用コマンド
両面印刷するたびに PS ファイルをいじるのは面倒です。 そこで、自動的に追加すべき2行を追加するコマンドを作っておきます。 例えば、長辺綴じの場合は次のようなものでよいでしょう。(プリンタ名)には、お使いのプリンタの名前を入れて下さい。
#!/bin/csh
set TMPPS = /tmp/TMP.ps
echo "%!" >> $TMPPS
echo "<< /Duplex true /Tumble false >> setpagedevice" >> $TMPPS
cat $argv[1] >> $TMPPS
lpr -P(プリンタ名) $TMPPS
rm -f $TMPPS
これを発展させれば、引数の数を判定したり、 短辺綴じへもオプションで変更する、 といった複雑なコントロールもできるでしょう。これを適当な名前(例えば lpr-duplex)で保存し、実行権を与え、 両面印刷したい PS ファイルを引数として与えれば長辺綴じの両面で 印刷されます。
% lpr-duplex hogehoge.ps
なお、PDF ファイルも Acrobat で開いて、 印刷するときに指定する印刷コマンドを lpr-duplex とすれば両面印刷できます。
参考サイト
非PSプリンタの場合は、 GhostScript (gs) のフィルターを通して印刷していると思います。 このフィルターのオプションを指定してやることにより、 両面印刷が可能になります。
- 長辺綴じの場合(両面のデフォルト)
-dDuplex
- 短辺綴じの場合
-dDuplex -dTumble
- 片面を指定する場合
-dDuplex=false
参考サイト