FreeBSD の FTP インストール

インストールメディアは CD-ROM が使えれば一番お手軽、 かつ高速ですが、なんらかの理由で CD-ROM インストールが 使えない場合があります。例えば、

などが考えられます。このような場合には、 FTP インストールも問題解決の一法です。 「インストールメディアの選択 」 までは FreeBSD と X のインストール と同じです。


下調べ

あらかじめ調べておくことは次の通りです。 最後の項目は、日本なら ftp[1-6].jp.freebsd.org のどれかでしょうから、 他のマシンから ping を打って調べてみます。
% ping ftp[1-6].jp.freebsd.org
画面の一番右側の数字が小さいほど、速いと言うことです。 ちなみに、京大では ftp4.jp.freebsd.org (別名 ftp.media.kyoto-u.ac.jp) が一番近いです。

ノートでの FTP インストールの注意

現在、FreeBSD のブートディスクは PC カードの抜き差しに 対応していません。したがって、ブートディスクから起動するまえに ネットワークカードを差しておかなければなりません。

Boot フロッピーからのブート

作っておいた ブートフロッピーディスク をフロッピードライブに差し込んで起動します。 しばらくは、 CD-ROM によるインストール と同じような作業が続きます。

トラブルシューティング

フロッピーまたは CD-ROM からインストーラが起ち上がらない時は、 BIOS の設定を疑って見ます。 再起動してすぐ、マシンのメーカーなどの表示が出ている時に [F1] キーを押すと BIOS 設定に移ります。 ここで、「どこから起動するか」という項目がありますので、 ここでは A (フロッピーディスクドライブ)から起動できるように設定し、 設定を保存・終了します。

インストールメディアの選択 で 2.FTP か 3.FTP Passive を選ぶと、 どこのサイトからインストールするかを聞いて来ますので、 下調べしておいたサイトを選択します。 FTP Passive は Firewall 越しにインストールするときに使いますが、 Firewall 越しでなくてもこちらを選んでおいてよいでしょう。

次に、どの経路でインストールするかを聞いて来ます。 LAN にジカつなぎの場合はもちろんイーサネットカードの デバイス名を選択します(fxp0 とか ed0 とか ep0 とか)。

最後に、ネットワークの設定画面がでてきます。 これで、ホスト名、ドメイン名、ルータ、DNS サーバ、IP アドレス、 ネットマスク など必要な情報を入れ、 「OK」を押すとインストールが始まります。

トラブルシューティング

Toshiba DynaBook SS 3380 CT など、CardBus を積んでいるマシンの場合、 PC カードが使用「できない」IRQ の指定 で Default を選んでしまうと失敗します。 これは、IRQ が衝突するためのようです。 インストールをやり直し、「PC カードが使用「できない」IRQ の指定」では [Option 3 IRQ 1-9 (例:CardBus マシン)] [Option 4 IRQ 1-10 (例:CardBus マシン)] を選んでください。 (DynaBook SS 3380 CT では Option 3 でできました)

FreeBSD の部屋


Apr. 1, 2000