Colloquium

一次元結合格子写像系におけるインフォメーションフロー

岩崎 淳

10月18日(金) 13時30分

2つの自由度の分布を異なる時間で取り、相互情報量を求めることで、「インフォメーションフロー」を調べることができる[1]。 本発表では、一次元の格子点上に乗った自由度が左右の最近接の格子点と結合しながら時間発展する写像系で数値計算を行い、インフォメーションフローが写像の持つパラメータや結合の強弱によってどのように変わるかを調べた結果を報告する。 また、この系に対し線形解析的な手法でインフォメーションフローが生じるメカニズムの考察を行う。

参考文献:
[1]K.Kaneko, "Lyapunov Analysis and Information Flow in Coupled Map Lattices", Physica 23D (1986) 436-447.