Colloquium

熱浴中での系の測定とエントロピー生成

岩崎 淳

4月19日(金) 13時30分

情報処理を物理的な観点から考察する情報熱力学を概観し、その最新の研究である論文[1]を紹介する。 [1]は熱浴中で測定やフィードバック制御をおこなったときの、相互情報量とエントロピー生成の関係式を導いたものである。 さらに、測定に伴う擾乱を考慮した場合について[1]を拡張する。

参考文献: [1]Takahiro Sagawa and Masahito Ueda, "Fluctuation Theorem with Information Exchange: Role of Correlations in Stochastic Thermodynamics" Physical Review Letters 109, 180602(1)-180602(5) (2012).