Colloquium

リーマン多様体上の最適化の理論とその応用について

佐藤寛之

12月7日(金) 13時30分

発表者はこれまでのコロキウムで,グラスマン多様体上の最適化を用いて行列の固有空間を求める方法や,シュティーフェル多様体上の最適化を用いて行列の特異値分解を行う方法,また,一般のリーマン多様体上の共役勾配法の収束性について発表してきた. 本発表ではそれらの発表内容を簡単に復習しつつ,行列の固有値や特異値が縮退している場合の提案アルゴリズムの収束性や,従来の共役勾配法では上手く解けないが提案する共役勾配法なら解ける問題例など,未発表の内容を補足する.