Colloquium

Vlasov系における摂動の減衰

山口 義幸

11月30日(金) 13時30分

Vlasov方程式の安定定常解に与えた摂動がどのように 減衰するかについて議論する。 定常解が空間的に一様な場合には、指数関数的なLandau減衰が 知られているため、定常解が空間的に非一様な場合を考える。 前回は、空間が1次元の場合に、摂動のLaplace変換に現われる 対数的特異点が代数的な減衰を導くことを述べた。 今回はこの結果を空間が2次元以上の場合に拡張する。