Colloquium
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大自由度長距離相互作用系の漸近的緩和 山口 義幸 6月29日(金) 13時30分
大自由度長距離相互作用系はVlasov方程式で記述できる。 ダイナミクスとして興味があるのは、定常解の探索、 その安定性、そして定常解まわりの摂動の時間発展などである。 今回は、Vlasov方程式の安定定常解に摂動を加えたとき、 この摂動が長時間後にどのように緩和するかを調べる。 安定定常解として空間一様解をとったときには、 Landau減衰による指数的緩和が起こることは従来から知られていた。 本発表では、空間非一様解をとったときには、代数的緩和が 起こることを示す。まず空間一次元系について考え、 時間があれば二次元以上の系への拡張を議論する。 |
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