一方向回転性をもつこまの数理的解析について

森山 慧

6月1日(金) 13時30分

ある順方向のに対しては自然に回転し、その逆方向に対しては回転せず振動し、その後結局順方向に回転するこまが存在する。 このこまはその挙動からラトルバック(rattleback)と呼ばれ、古典力学における非自明な回転を示す例として知られている。 今回はラトルバックの研究史と、特にSir Hermann Bondiによる理論的アプローチについて話す。

参考文献：
[1]L. Franti, "On the rotational dynamics of the Rattleback", arXiv:1202.6506v1
[2]H. Bondi, "The rigid body dynamics of unidirectional spin", 1986 Proceedings of the Royal Society of London for the Improvement of Natural Knowledge