Colloquium

長距離相互作用系におけるCarnotの定理

森山 慧

1月14日(金) 13時30分

粒子間に長距離相互作用が働く系では熱力学関数の示量性が成り立たない. 前回の発表では, 3次元空間でクーロン相互作用する粒子が閉じ込められたピストン系の分子動力学シミュレーションで計算した熱効率を示した. 今回の発表では, 前回指摘された問題点を修正して, 示量性が成り立つ場合と成り立たない場合のシミュレーションで計算した熱効率を示して比較する.

参考文献:
[1] Dauxios, T, Ruffo, S, Arimond, S and Wilkens, M, ``Dynamics and Thermodynamics of Systems with Long-Range Interactions'', Lecture Note in Physics Vol. 602, Springer, 2002
[2] 田崎晴明,"熱力学ー現代的な視点から",培風館,2004