Colloquium

有限時間カルノーサイクルにおける最大仕事率時の熱効率

森嶋 豊幸

1月7日(金) 13時30分

1サイクルにかかる時間を有限としたカルノー的な熱機関を考え、これを有限時間カルノーサイクルと呼び最大仕事率時の熱効率を考える。 前回は、CurzonとAhlbornによって導かれた熱効率に使われる仮定を修正して理論値を求めたが、シミュレーションの結果とは違いが見られた。 今回は、熱機関のモデルから内部の気体の分子運動を考えることにより熱効率を求め、シミュレーション結果と比較する。

参考文献:
[1]F. L. Curzon and B. Ahlborn, Am. J. Phys. 43, 22 (1975).
[2]Y.Izumida and K. Okuda, Europhys. Lett., 83, 60003 (2008).