Colloquium

松中 宏樹

Twisted Kane-Scher model のポート・ハミルトン形式での制御

6月19日(金) 13時30分

目標はTwisted Kane-Scher modelをポート・ハミルトン形式で制 御することである.Twisted Kane-Scher model とは2つの同形の軸対 称な円柱が対称軸の交わる点でつながっている剛体系に,「折り曲げ」, 「同期回転」,「ねじり」の運動を許容したものである. Twisted Kane-Scher model の説明のため[2]に沿って発表してく.TwistedKane-Scher modelの配位空間はSO(3)×SO(3)と微分同相 で,SO(3)を構造群とする主ファイバー束の構造を持つので,まず一般の 主束上での力学を概説する.その後にTwisted Kane-Scher model の 各種力学量を計算し運動方程式を立て,この際,拘束が非ホロノームで あることを説明する.[2]で得られた運動方程式はラグランジュ形式で書 かれているため,ポート・ハミルトン形式で制御できるようにハミルトン形 式に書き換える.
参考文献:
[1]Kenji Fujimoto,Keitaro Ishikawa,Toshiharu Sugie, "Stabilization of a class of Hamiltonian systems with nonholonomic constraints and its experimental evaluation", Proceedings of the 38th IEEE Conference on Decision and Control (CDC99), Phoenix, USA, pp.3478-3483 (1999.12)
[2]木村祐一郎,"非ホロノミックな剛体系の力学", 京都大学大学院情報学研究科 数理工学専攻修士論文(平成17年度)
[3]佐藤一宏,"ホロノーム拘束のあるポート・ハミルトン形式での制御", 京都大学工学部情報学科 数理工学コース 卒業論文(平成20年度)