Colloquium

定数変化法入門 〜 a non-expert の視点から 〜

薮 義郎

12月19日(金) 13時30分

岩井研のコロキウムでも、千葉くんや佐藤(寛)くんによって 繰り込み群の方法について発表がなされています。 彼らの発表では、繰り込み群の方法とは雑に言えば定数変化法 であると説明されます。

しかし、
・なぜその方法が良い近似を与えるのか?
・もっと良い近似法はないのか?
・なぜその方法がそもそも繰り込み群の方法と呼ばれるのか?
と言った疑問が発表者の中では尽きませんでした。

そこで今回は、これらの疑問を解消するべく考えた、 繰り込み群の方法に対する a non expert の見方を提示します。 線形常微分方程式の定数変化法を出発点にして、 ハミルトン系における繰り込み群の方法ついて考えます。 特に、一般的な繰り込み群関係式の導出と、具体的な計算 テクニックに重点をおいて発表する予定です。